大一番で起きた“幕張の奇跡” 先頭&サヨナラ弾の離れ業…パを彩ったサヨナラゲーム

サヨナラ打を放ったロッテ・安田尚憲【写真:荒川祐史】
サヨナラ打を放ったロッテ・安田尚憲【写真:荒川祐史】

CSで大逆転劇、日本ハム万波中正は先頭&サヨナラ弾の離れ業

「パーソル パ・リーグTV」公式YouTubeチャンネルで、「2023年後半戦 歓喜のサヨナラ勝ち特集【Supported by 三和シヤッター】」と題し、2023年後半戦のサヨナラゲームを特集した動画が公開された。この中から印象的なシーンを紹介する。

 まずは6月下旬からショートに定着した楽天・村林一輝内野手。延長戦にもつれ込んだ7月30日の西武戦、10回無死二、三塁で村林がスライダーをとらえ、左中間を真っ二つ。プロ初のサヨナラ打を放った。育成ドラフト4位入団で開幕直前に支配下登録されたオリックス・茶野篤政外野手は8月2日の楽天戦、2-2で迎えた9回2死満塁でセンター前へ弾き返し、初サヨナラ安打となった。

 今季25本塁打を記録した日本ハム・万波中正外野手は9月16日のソフトバンク戦で初回に先頭打者ホームランを放つと、1-1の9回にサヨナラホームラン。万波で始まり、万波で終わる珍しい形で勝利を収めた。

 ロッテの本拠地・ZOZOマリンスタジアムでは刺激的な試合が多かった。7月23日のソフトバンク戦は3-3で延長に。10回2死満塁で安田尚憲尚内野手の打球が一、二塁間を破った。翌24日はベテランが衝撃の一発を放った。0-1の9回2死一塁で代打・角中勝也外野手がロベルト・オスナ投手から逆転サヨナラ2ラン。打った瞬間、角中もロッテファンも勝利を確信。ライナー性の打球がライトスタンドに吸い込まれ、場内はお祭り騒ぎとなった。

 最後は10月16日の「パーソル CS パ」ファーストステージ第3戦。ロッテ、ソフトバンク両軍無得点で延長に突入し、10回にソフトバンクが3点を挙げる。万事休すと思われたロッテだが、その裏に藤岡裕大内野手同点3ラン。なおも2死一塁で、安田が右中間へ長打を放ち、一塁走者の岡大海外野手が激走生還。「サヨナラ男」と称された安田が“幕張の奇跡”を締めくくり、ファイナルステージ進出を勝ち取った。インパクト十分の名場面が生まれた2023シーズン。来季も劇的なゲームに期待したい。

(「パ・リーグ インサイト」菊地綾子)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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