西川の加入で“ラオウ”はどうなる? うかうかできぬ激しい競争…出場減の元1番打者も

オリックス・杉本裕太郎(左)と福田周平【写真:小林靖】
オリックス・杉本裕太郎(左)と福田周平【写真:小林靖】

4連覇を狙うオリックスの外野争いが激化

 3連覇を果たしたオリックスは今オフ、広島から国内FA権を行使した西川龍馬外野手の獲得に成功した。日本ハムからは吉田輝星投手をトレードで獲得し、現役ドラフトでは中日から鈴木博志投手の補強に成功。ドラフトでは1~4位まで高校生を指名したが、5~7位までは社会人の“即戦力”投手を指名した。新戦力の加入によって、煽りを受ける選手が出てきそうだ。

 地元・大阪の球団でプレーすることを選択した西川は左翼を守ることが想定される。同じ外野手登録で左打ちの福田周平外野手、来田涼斗外野手らはポジションが被るため、より一層のアピールが必要になってくる。

 福田は2021年に25年ぶりのリーグ優勝を決めた際、107試合に出場して打率.275、1本塁打、21打点を記録。主に1番打者として頂点に導いた。2022年にも118試合に出場して、打率.268をマークしたが、2023年は36試合の出場にとどまっていた。

 2023年はパ・リーグトップのチーム打率.250、109本塁打を放ったオリックス打線。西川が加入したことで外野手の競争は激化することが予想される。若手のホープである来田だけでなく、2021年に本塁打王を獲得した“ラオウ”こと杉本裕太郎外野手もうかうかしていられない。

 若月健矢捕手がマスクを被る試合は、強打者の森友哉捕手が右翼か指名打者に入ることも想定されるだけに、3つある外野のポジションは埋まりつつある。ここに本職は遊撃手で外野も守ることができる野口智哉内野手、2軍で首位打者に輝いた池田陵真外野手も競争に割って入る。

 山本由伸投手、山崎福也投手の抜けた先発投手陣は、山下舜平大投手、宮城大弥投手、田嶋大樹投手、東晃平投手に続く5、6番手を争う展開。新加入の吉田や鈴木は、春先からアピールを重ねて先発ローテーション入りを狙う立場にいる。

(Full-Count編集部)

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