「安樂事件」で大混乱の楽天 守護神流出でエース配置転換…新監督に“試練の船出”

楽天・則本昂大【写真:荒川祐史】
楽天・則本昂大【写真:荒川祐史】

長らくエースを務めてきた則本が、今江新監督から打診を受け抑えを務める

 新監督にいきなり試練のオフシーズンとなった。2023年は最終戦までCS進出を争ったものの4位に終わった楽天。石井一久監督から今江敏晃監督にバトンタッチしたが、思わぬ不祥事で世間を賑わせてしまった。安樂智大投手のパワハラ問題が報じられ、自由契約にまで発展。さらに絶対的守護神の松井裕樹投手が海外FAでパドレスに移籍し、則本昂大投手の配置転換が明らかになった。

 自由契約になった安樂は、2023年にはチーム3位となる57試合に登板し、3勝2敗10ホールド、防御率3.04の成績を残した。チーム2位の59試合に登板し、2勝3敗、39セーブ8ホールド、防御率1.57の活躍で、3度目の最多セーブにも輝いた松井裕と合わせ、ブルペンに大きな穴が空いたのは間違いないだろう。広島からニック・ターリー投手を獲得し、則本と2人で穴を最小限にとどめたい。

 先発では、日本ハムでプレーしていたコディ・ポンセ投手との契約に成功した。2023年に則本がマークしたチーム最多155回、8勝8敗、防御率2.61の数字。この穴をどれだけカバーできるだろうか。ドラフトでは1位で即戦力候補の古謝樹投手(桐蔭横浜大)を指名、現役ドラフトではDeNAから櫻井周斗投手を獲得。ここ2年間は1軍から遠ざかっているが、24歳と若いため覚醒も期待される。

(Full-Count編集部)

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