社会人戦力外→最速159キロ…“異例の経歴”の虎右腕 セの“ドラ1以外”の即戦力

阪神ドラフト2位の椎葉剛(左)と広島ドラフト3位の滝田一希【写真:球団提供、荒川祐史】
阪神ドラフト2位の椎葉剛(左)と広島ドラフト3位の滝田一希【写真:球団提供、荒川祐史】

阪神2位・椎葉は社会人ミキハウスを戦力外後に独立Lで急成長

 年が明けると、ドラフトで指名された選手たちは新人合同自主トレなど、いよいよプロ野球選手としての第一歩を踏み出す。毎年1位指名に注目が集まるが、セ・リーグでは下位指名も逸材ぞろい。各球団の「ドラ1以外」の注目選手を見てみる。

○阪神:椎葉剛投手(徳島インディゴソックス)
 独立リーグで急成長を遂げた右腕が2位で入団。長崎・島原中央高卒業後、ミキハウスで投手に転向したが、入社3年目で戦力外通告を受け退社した。その後、独立徳島で最速159キロを計測するなど、22試合3勝0敗1セーブ、防御率2.31の成績。守護神候補として期待されている。

○広島:滝田一希投手(星槎道都大)
 3位指名で入団した左腕は3年時にソフトバンクの3軍相手に6回2安打無失点と好投するなど徐々に頭角を現した。最速153キロに変化球も豊富。大学4年時にはチームを全日本選手権へと導いた。

○DeNA:松本凌人投手(名城大)
 サイドスローから最速153キロを誇る剛腕。変則フォームは元ヤクルトの林昌勇(イム・チャンヨン)を参考に高校時代から作り上げた。即戦力として先発、中継ぎも両方いける逸材だ。

○巨人:泉口友汰内野手(NTT西日本)
 大阪桐蔭高時代に1学年下のロッテ・藤原恭大外野手らとともに選抜優勝。青学大、NTT西日本を経てドラフト4位で巨人へ入団した。門脇や吉川など、強力な巨人内野陣に食い込めるか。

○ヤクルト:松本健吾投手(トヨタ自動車)
 最速152キロの直球とスプリットが武器の右腕は、亜大時代に指名漏れを経験。東京青山シニア出身で、東海大菅生高、亜大と神宮球場に縁がある。2023年シーズン、ヤクルトはチーム防御率リーグ最下位の3.66。即戦力として5位からの巻き返しに貢献したい。

○中日:津田啓史内野手(三菱重工EAST)
 2位で入団した、50メートル5.9秒を誇る俊足の内野手。2023年シーズンは中日の二遊間は村松、龍空、カリステらが担ったが、絶対的なレギュラーは現れず。同3位の仙台大・辻本も即戦力候補。レギュラー争いは過熱しそうだ。

(Full-Count編集部)

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