元HR王獲得で“押し出される”可能性 危うい元ドラ1…ロッテで広がる補強の余波

ロッテ・山口航輝(左)と平沢大河【写真:矢口亨】
ロッテ・山口航輝(左)と平沢大河【写真:矢口亨】

前DeNAのソトを獲得…ポランコは来季も指名打者での起用か

 ロッテは、吉井理人監督2年目となるシーズンに向けて、着々と選手の整備を進めている。2023年に本塁打王になったグレゴリー・ポランコ外野手の残留も決まり、新たに元DeNAのネフタリ・ソト内野手らを獲得したが、補強によって苦しい立場になる選手が出てくるのも現実だ。

 ソトは2023年は来日最少の14本塁打に終わったが、過去に本塁打王を獲得するなど実績はある。ポランコが指名打者で出場となると、ソトは一塁を守ることになる。そうなると、2023年にチーム最多の68試合で一塁を守った山口航輝外野手は、押し出される形で外野起用が増えそうで、ポジション争いが激しくなりそうだ。

 外野陣は山口の他に2023年は、荻野貴司、岡大海、石川慎吾、藤原恭大、角中勝也、和田康士朗、平沢大河らがポジションを争った。さらに2024年は高部瑛斗も怪我からの復活を狙う。現役ドラフトで西武から加入した愛斗も実績者で、ポジション争いは激戦となるだろう。

 中でも元ドラフト1位の平沢は、8年目のシーズンは4月にはスタメン出場を増やすなど、外野を中心に57試合に出場したが、打撃面では打率.170に終わった。課題は明確なだけに、バットで結果が求められるところだ。

 高部は2022年に盗塁王を獲得してブレークも、相次ぐ怪我で2023年は1軍出場ゼロ。また1からアピールすることになる。19年ぶりのリーグ優勝へ、激しいレギュラー争いが繰り広げられれば、自ずとチームの結果にも繋がっていくはずだ。

(Full-Count編集部)

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