タカさんから「勝つぞ!魂」 収録前日にガチ連絡…杉谷拳士氏が語る野球BANの裏話

元日本ハム・杉谷拳士氏【写真:荒川祐史】
元日本ハム・杉谷拳士氏【写真:荒川祐史】

杉谷拳士氏がリアル野球BAN出演へ「気持ちは例年以上に強かった」

 元日本ハム内野手の杉谷拳士氏が、テレビ朝日系「スポーツ王は俺だ!!」の人気コーナー「リアル野球BAN」への熱い思いを語った。2022年限りで現役引退してから1年。1月2日は「例年以上に勝ちたかった」という。お笑いコンビ・とんねるずの石橋貴明氏との裏話、対戦相手となったカブス・鈴木誠也外野手への思いなどを語り尽くした。

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 野球ファンの皆様、新年あけましておめでとうございます! 石橋ジャパンの杉谷拳士です。2022年11月に現役のユニホームを脱いでから1年ちょっと。やっぱりプロ野球選手は恵まれていますね。グラウンドで動ける環境があって、バットが振れて、ご飯があって。こちらは前進(引退)してからバットに触れるのも1か月に1回ぐらい。しかもスーツや私服でスイングをすることもありました。

 今年のリアル野球BANは、実戦感覚に不安はありました。ただ、気持ちは例年以上に強かったかもしれません。そういった環境だったからこそ、心の底から野球が好きなんだと感じることができました。

 視聴者の皆様には「リアル野球BANは面白い」と思って見ていただいていると思うんですけど、プレーしている側はみんな本気です。今年の収録前日、貴明さんから「勝つぞ!魂」と連絡が来ました。本当に勝ちたいんだなと。楽しもうとか、面白くしようとか考えてなくて、とにかくガチなんです。

 誰かが打てなかったら、みんなでカバーしようとします。ゴルゴ(松本)さんが打てなかったら「もっとボールを引きつけて打った方がいいですよ」と本気でアドバイスをすることもあります。だから、リアル野球BANは「リアル」なんです。その姿が皆様に少しでも伝わればうれしいです。

 今年のリアル野球BANには、誠也が参戦してくれました。今年、米国で取材をさせていただく機会がありましたが、印象に残ったシーンがあります。誰もいないグラウンドに一番最初に出て、入念にストレッチをして。日本にいる時から変わらない姿勢で取り組んでいました。米国の選手はサッとやって引き上げる選手が多い中で、自分を崩さない、自分を持っている強さを感じました。

 だからこそ、リアル野球BANでも、とんでもない打撃ができるんだなと思いました。ピンポン球のように打球が飛んでいくんです。みんな口を揃えて「すげぇな」と。近ちゃん(近藤健介)や剛(松本剛)のバットコントロール、甲斐(拓也)のパンチ力はすごいんですけど、誠也の打球スピードは、えげつなかったです。是非、番組で見てもらえればと思います。

 リアル野球BANがあったからこそ、この1年を頑張ってこられました。前回の収録が終わった時に「来年の野球BANは、いつになりそうですか?」と聞いてましたし、収録のある12月前半のスケジュールは、何も予定を入れてなかったです。やっぱりリアル野球BANがあるからこその杉谷拳士。多くの皆様に認知してもらったと思います。

 日本各地で、何度も「今年はリアル野球BANに出るの?」「今年も見るよ」「どうだったの、今年の野球BANは」と声をかけていただきました。本当にありがたいことです。

 リアル野球BANは杉谷拳士の人生そのものです。いつかオリンピック競技になればいいなとも思います。1人でも多くの方に野球の面白さが伝わればいいと思いますし、子どもたちには野球をやりたいと思ってもらえれば、うれしいです。

(杉谷拳士 / Kenshi Sugiya)

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