大谷翔平の「壁画はシュレッダーに」 立ち尽くすファン…エ軍に空いた“大きな穴”

ドジャース・大谷翔平(写真はエンゼルス在籍時)【写真:ロイター】
ドジャース・大谷翔平(写真はエンゼルス在籍時)【写真:ロイター】

2023年の印象的な瞬間…米記者が回想「アナハイムの一時代が終わる」

 米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」では、2023年の野球界で最も印象的だった瞬間を12個ピックアップ。その中で3つが大谷翔平投手(ドジャース)の話題となった。中でもエンゼルスの担当記者は、大谷が去ることへの落胆を、思うままに綴った。

 3つの中には、WBC決勝、デトロイトでのダブルヘッダーで完封と2本塁打をマークした1日が選ばれた。最後に同メディアのサム・ブラム記者は、「アナハイムの一時代が終わる」と、ドジャースの契約が発表された12月9日(日本時間10日)を挙げた。

 まず2023年のエンゼルスを振り返り、「競争力のあるチームを作ろうと、1年を通して必死にショウヘイ・オオタニの脇を固める選手を探すことに奔走した。彼らは限度を超えてでも獲得した」とオフにFAとなる大谷とプレーオフに進出するため、積極的な補強を進めたと説明。しかし、チームはトレード期限以降に失速。「何件か(の補強)は長期的な見通しを犠牲にした」と嘆いた。

「オオタニがインスタグラムでドジャースとの契約を発表して全てが終わったとき、エンゼルスは3時間もしないうちにオオタニの壁画をシュレッダーにかけた。複雑な一時代に終わりを告げたのだ。ファンは球場の外に立ち尽くした。『SELL THE TEAM, ARTE(モレノオーナー、チームを売却せよ)』のプラカードを持った人もいた」

 大谷争奪戦の中でエンゼルスは最終候補に残っていたが、ドジャースに匹敵する7億ドル(約989億円)のオファーは提示しなかったことが明らかとなり、結果的に残留とはならなかった。チームは低迷が続いているが、どのような2024年を送るのだろうか。

(Full-Count編集部)

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