戦力外から複数獲得…2703安打でも正念場? 元盗塁王に2軍HR王も、燕の“超激戦区”

ヤクルト・高津臣吾監督【写真:矢口亨】
ヤクルト・高津臣吾監督【写真:矢口亨】

青木、西川、濱田、内山、澤井らが争う燕の左翼

 2年連続リーグ優勝から一転、2023年シーズンで5位に沈んだヤクルトはこのオフ、積極的に補強を敢行している。野手では“戦力外組”から西川遥輝(前楽天)、増田珠(前ソフトバンク)、現役ドラフトで巨人から北村拓己を獲得した。特に実績ある西川の加入により、外野の定位置争いが激しさを増しそうだ。

 外野では、中堅は怪我さえなければ塩見泰隆で確定だろう。2021年はベストナイン、2022年はゴールデングラブ賞を獲得しており、故障に泣かされた2023年も51試合出場ながら打率.301をマークしている。右翼も2023年にリーグ3位の打率.300をマークした、ドミンゴ・サンタナで揺るがない。

 注目は左翼だ。2023年の先発出場数は青木宣親の55試合、濱田太貴の36試合、内山壮真の15試合、山崎晃大朗の14試合と続いた。ここに盗塁王4度を誇る西川が加わり、2023年シーズンにイースタン最多の18本塁打を放った澤井廉も候補に挙がってくる。首位打者3度で日米通算2703安打、42歳で21年目のシーズンを迎える青木も正念場。熾烈な左翼争いが繰り広げられそうだ。

 内野は一塁からホセ・オスナ、山田哲人、村上宗隆、長岡秀樹で確定だろう。ただ、山田は近年故障がちで、二遊間もこなせるユーティリティの北村拓らにもチャンスはありそうだ。

 捕手は2023年シーズン、中村悠平が94試合で先発マスクをかぶり、内山が24試合、古賀優大が23試合で続いた。外野を兼務する内山がどのような形で出場機会を得るかも注目される。

(Full-Count編集部)

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