2年連続2桁→2年で1勝…怪我続きの“ガラスのエース”も 層厚い阪神で狙う復活劇

阪神の原口文仁、秋山拓巳、高橋遥人(左から)【写真:荒川祐史】
阪神の原口文仁、秋山拓巳、高橋遥人(左から)【写真:荒川祐史】

秋山は直近2年でわずか1勝に終わった

 阪神は今季、38年ぶりとなる日本一に輝いた。投打が噛み合い、2位に11.5ゲーム差を付ける強さだった。しかし多くの選手が歓喜の美酒に酔う中、悔しさを噛み締めた選手もいる。今季復活を誓う選手たちに注目する。

 秋山拓巳投手は、2017年に12勝をマークし、2020年から2年連続で2桁勝利を記録したが、2022年以降苦しんでいる。同年は1勝3敗で、昨季は0勝1敗、防御率7.45に終わった。

 ウエスタン・リーグでは8勝を挙げて2年連続の最多勝に輝いたが、裏を返せばそれだけ2軍暮らしが長かったということになる。今季で33歳を迎え、チーム内ではベテランの域に突入。投手陣の層は厚いが、存在感を見せたいところだ。

 野手では原口文仁内野手に注目したい。昨季は代打一本で起用され、54試合に出場した。6月には打率.300と結果を残すも、シーズンを通してでは打率.192、2本塁打8打点に終わった。2016年には4番に座るなど11本塁打を放ってブレーク。がんからの復活を経て、2022年は打率.324を記録していた。今季は勝負強い打撃を取り戻せるか。

 また、11月には高橋遥人投手が育成契約となった。2021年には2完封を含む4勝、防御率1.65をマークしたが、2022年にはトミー・ジョン手術を受け、昨季も6月に「左尺骨短縮術」及び「左肩関節鏡視下クリーニング術」を行ってリハビリを続けていた。投じるボールは一級品だけに、復活に期待だ。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY