610億円トラウトに「問題が出ている」 度重なる怪我…米が指摘した隠しきれぬ衰え

エンゼルスのマイク・トラウト【写真:ロイター】
エンゼルスのマイク・トラウト【写真:ロイター】

3億ドル以上の契約を結ぶ選手をランク付け…トラウトは“下から2番目”

 エンゼルスのマイク・トラウト外野手は、近年は度重なる負傷もあって1年満足にプレーできないシーズンが続いている。米メディア「ブリーチャー・レポート」のザッカリー・D・ライマー氏が、MLBで3億ドル(約428億円)以上の契約をした全14選手をランク付け。トラウトは、下から2番目の13位となった。

 最下位は2015年に13年3億2500万ドル(約464億円)、プラス2028年の球団オプション付きという契約を結ぶも、怪我に悩まされているヤンキースのジャンカルロ・スタントン外野手となった。

 トラウトは2019年から12年総額4億2650万ドル(約610億円)で契約を延長。初年度の2019年は45本塁打、OPS1.083で、自身3度目となるア・リーグMVPを獲得するなど大活躍を見せた。しかし、直近3年間は「スタントン以上にフィールドに留まるのが難しくなっていて、エンゼルスの全試合のわずか49%にしか出場していない」と指摘されている。

 そんな中でも、出場すれば流石のパフォーマンスで、直近3シーズンのOPSは.962と高数値。「健康であれば非常に生産性の高い打者であり続けることができるというポジティブなサインである」と評価されている。ただ、データサイト「ベースボール・サーバント」によると、速球に対する打率(.254)が顕著に下がっており、2011年のデビューイヤーを除けばキャリア最低の数字となっている。そのため「すでに、速球に対するコンタクトに問題が出ている」とも言及された。

 9年連続でプレーオフ進出を逃すなど、個人としてもチームとしても不本意なシーズンが続いているが、大谷翔平投手が去った今、チームリーダーの復活が待たれる。

(Full-Count編集部)

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