自己最悪の11敗…不本意なエースに求める変化 広島OBが提言する“全盛期からの脱却”

広島・大瀬良大地【写真:矢口亨】
広島・大瀬良大地【写真:矢口亨】

6年ぶり覇権奪回を狙う広島、新井宏昌氏が復活を期待する選手は?

 新井政権2年目を迎える広島は今季、2018年以来のリーグ優勝を狙う。4年連続Bクラスから一転、2023年は2位に躍進したが、オフに主力の西川龍馬外野手がオリックスへFA移籍。3割打者の穴を埋めるのは容易ではない。今回、Full-Countでは野球評論家の新井宏昌氏に覇権奪回に必要な、復活を期待する選手を挙げてもらった。

 まず名前を挙げたのは今季、プロ13年目を迎えるベテラン・菊池涼介内野手。昨季は後半に怪我などもあり120試合出場で打率.258、5本塁打27打点。ゴールデングラブ賞も10年連続で途切れる形となった。体の状態次第にはなるが、新井氏は「まだまだ成績は残せる。円熟味を増した打撃を見せてほしい。近年は少し強引な打撃が目立つようになってきた」と語る。

 新井氏は2013年から2015年まで広島の打撃コーチとして菊池らを指導。2014年に打率.325をマークしただけに「もう少し、粘り強い打撃が欲しい」と指摘。コースや変化球にタイミングが合わない場面でも、強引に引っ張る姿が目についたという。

 パンチ力も魅力的だが、主に上位でチャンスメークを求められる。「タイプ的に本塁打は必要ない。逆方向へ結果を出していく打撃を取り戻せれば、結果はついてくる」。守備は申し分なく、成績も大きく落としてはいないが「求められるものは大きい。それだけの選手」と期待を寄せている。

昨年11敗の大瀬良大地は「まだ衰える年齢ではない」

 投手陣では昨年オフに右肘のクリーニング手術を受けた大瀬良大地投手。昨季は5年連続開幕投手を務めるも、23登板で6勝。自己ワーストの11敗を喫し、防御率3.61だった。2年連続で不本意なシーズンを過ごした右腕に「責任感ある投手。球威のある全盛期とは違った投球術ができれば。大胆に変えてもいい時期かもしれない」と、モデルチェンジの必要性を説いた。

 チームには床田寛樹、森下暢仁、九里亜蓮、森翔平、ドラフト1位の常広羽也斗(青学大)らライバルは多い。「まだ衰える年齢ではない。肘の状態が戻れば2桁勝利は確実に残せるはず。優勝争いに加わるには大瀬良の復活は必要不可欠」。プロ11年目、6月に33歳を迎える右腕には、まだ伸びしろを感じている。

 新井氏は、2016~2018年のリーグ3連覇を経験している投打の主力をあえて指名。「経験は申し分ない。成績を残してチームを引っ張る活躍を見せてほしい」。若手の台頭、新戦力に負けない活躍を期待している。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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