大谷翔平＆山本由伸逃し…西の名門がまた乱獲　剛腕への64億円は「高すぎる」

ジャイアンツは27歳のヒックスと4年約64億円で契約合意

　ジャイアンツは12日（日本時間13日）、ブルージェイズからFAになっていた剛腕ジョーダン・ヒックス投手と4年総額4400万ドル（約63億7300万円）で契約に合意したと米複数メディアが報じた。一部では「高すぎる」の声も聞こえている。

　昨オフにはアーロン・ジャッジ外野手（現ヤンキース）、カルロス・コレア内野手（現ツインズ）を逃し、昨年12月のウインターミーティングでは、ファーハン・ザイディ編成本部長が「私達はFAも（ファンに興奮を与えられる）大きなことだと理解している」とスター獲得の使命感を口にしていていた。しかし、今オフも大谷翔平投手、山本由伸投手を同地区のドジャースに獲られる形となった。

　地元紙「サンフランシスコ・クロニクル」のジョン・シェイ記者によると、ジャイアンツが大谷へ提示した契約はドジャースと同じものだったという。大谷を逃し、韓国プロ野球のキウムからポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指していたイ・ジョンフ（李政厚）外野手を6年1億1300万ドル（約163億6600万円）で獲得。イ・ジョンフの地元韓国メディアからも「オオタニを逃したことによるパニックバイです。正直オーバーペイだと思います」と指摘されていた。

　最速105マイル（169.1キロ）を誇るヒックスは、昨季はシーズン途中にカージナルスからトレードで移籍。計65試合に登板し、3勝9敗12セーブ、防御率3.29をマークした。今季からは先発ローテーション入りも報じられているが、SNSでは「高いとしか言えないよな」「正直ギャンブル」といった見方も。剛腕27歳は周囲の懐疑的な視線を覆ることができるだろうか。

（Full-Count編集部）