大谷翔平に“勝った男”をトレードすべき 年俸29億円は見合わない…米主張「大金だ」

ブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.【写真:ロイター】
ブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.【写真:ロイター】

先送りになったゲレーロJr.の今季年俸…予想額29億円に米メディア「打力のみの一塁手には大金だ」

 2021年にア・リーグ本塁打王に輝いたブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.内野手を放出すべきと、米メディアが提言している。年俸調停権を持つ選手に対し球団側が今季の年俸を提示する期限を迎えた11日(日本時間12日)に合意には至らなかったが、今季予想されていた年俸は2000万ドル(約29億円)を超えるとされており「打撃力のみの一塁手に対して、それはかなりの大金だ」と主張している。

 米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」は10日(同11日)に掲載した記事で「ブルージェイズはゲレーロJr.をトレードすべき」と主張した。昨年11月に米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者が、ゲレーロJr.のトレードについて他球団から問い合わせがあったことを報じていたものの「しかし、トレードが実現する可能性は非常に低いようだ。ブルージェイズはコンテンダーとして戦っている真っ只中で、打者を減らすことよりも、加えることを考えている」と解説する。

 その上で、ゲレーロJr.の放出はブルージェイズにとって「意味があることだ。主に彼がブルージェイズに与える財政的負担が理由だ」と指摘する。MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者によると、年俸調停権を持つ24歳のゲレーロJr.は11日(同12日)に今季年俸として1990万ドル(約28億8000万円)を希望するも、球団側の提示は1805万ドル(約26億1000万円)だったとして合意に至らず。記事では「額は2025年の調停でさらに増加するだろう」と予測し「21年に48本塁打を放って以来、リターンが減少している」と述べた。

 2021年に大谷翔平投手(当時エンゼルス)との争いを制してロイヤルズのサルバドール・ペレス捕手と本塁打王を分け合ったが、2022年は打率.274、32本塁打、2023年は打率.264、26本塁打。異次元だった2021年ほどのインパクトはなかった。記事では「ゲレーロJr.の年齢と、FAでインパクトのある打者が少ないことを考えると、彼への関心の高さは全く驚くことではない」と述べている。若き本塁打王の今季年俸、そして去就に今後も目が離せない。

(Full-Count編集部)

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