貧打・中日が刻む「17年間ゼロ」 12球団ワーストの“負の歴史”…否めない助っ人頼り

中日・立浪和義監督【写真:荒川祐史】
中日・立浪和義監督【写真:荒川祐史】

中日の日本選手が得た主要打撃3部門タイトルは、2006年の福留が最後

 2年連続最下位に沈んでいる中日。昨年のチーム打率.234、71本塁打、370打点はいずれもリーグワーストだった。個々で見ても、主要打撃3部門(打率、本塁打、打点)のタイトルを獲得した日本選手は2006年に首位打者に輝いた福留孝介が最後になる。

 中日がリーグ優勝を遂げた2006年、福留は打率.351(496打数174安打)で2度目のタイトルを手にした。主要打撃3部門では、これが日本選手最後のタイトル獲得になっている。

 2007年以降、外国人選手ではトニ・ブランコ内野手が2009年に本塁打&打点の2冠王に。アレックス・ゲレーロ外野手が2017年に35発で本塁打王、ダヤン・ビシエド内野手が2018年に打率.348で首位打者に輝いたが、日本選手はなかなかタイトルに恵まれない。

 最多安打は2018年にビシエド、2019、2020年に大島洋平外野手が2年連続、2022年に岡林勇希外野手が手にした。最高出塁率は2010年に和田一浩外野手が獲得。盗塁王にも2007年に荒木雅博内野手、2012年に大島が輝いていたものの、3部門とは縁遠い状況となっている。

 ただ、今季は巨人を退団した中田翔内野手が加入。日本ハム時代に打点王に3度輝いており、勝負強さは折り紙付きだ。細川成也外野手は現役ドラフトで加入した昨年、24本塁打、78打点をマークした。大島は2022年が打率2位で、昨年は5位。今季が5年目の岡林も首位打者候補に挙がる。

 12球団の中で、中日の日本選手は打撃3部門のタイトルから最も遠ざかっている。今季は18年ぶりに“負の歴史”にピリオドを打てるだろうか。

(Full-Count編集部)

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