打率1割台→異国でHR王…近づく覚醒 中日を突如“重量打線化”させる24歳の逆襲

中日・鵜飼航丞【写真:小林靖】
中日・鵜飼航丞【写真:小林靖】

鵜飼航丞は台湾WLで4本塁打、12打点の好成績

 中日の3年目・鵜飼航丞外野手に、覚醒の足音が近づいている。昨季は41試合で打率1割台、3本塁打と期待に応えることはできなかったが、オフには異国の地で躍動。2月からの春季キャンプでは2年連続の1軍スタートで、一気にレギュラーに駆け上がりたい。

 2021年ドラフト2位で駒大から入団。即戦力の右の長距離砲として期待されたが、1年目の2022年は存在感を見せた時期はあったものの、1軍で打率.206、4本塁打、16打点どまり。2023年は打率.143、3本塁打、5打点と一皮剥けることができなかった。一方、ウエスタン・リーグでは73試合で打率.287、7本塁打、38打点、OPS.785をマークしていた。

 昨秋には、台湾で行われた「2023アジア・ウインター・ベースボール・リーグ(WL)」に参加。序盤3試合で打率.500(10打数5安打)、3本塁打、5打点と抜群のスタートを切った。最終的に16試合に出場し、リーグトップの4本塁打をマーク。さらにリーグ2位の12打点を始め、打率.280、OPS.970と見栄えのする数字を並べた。

 中日の外野陣は、岡林勇希や大島洋平、昨季24本塁打を放ち“覚醒”を遂げた細川成也もいる。今季は新助っ人のアレックス・ディッカーソンや前ソフトバンクの上林誠知も加わり、ライバルは多い。チームには中田翔が加入し、課題の長打力に解決の糸口が見え始めている。鵜飼も打線に加わることができれば、貧打は一気に“重量化”する可能性も。真価が問われる3年目。球春到来から早速アピールしたいところだ。

(Full-Count編集部)

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