元オリ「魔鷹」、自由契約から激動の2年間 ドバイでスター扱い…突然の全体2位指名

元オリックスのスティーブン・モヤ【写真:小林靖】
元オリックスのスティーブン・モヤ【写真:小林靖】

CPBLの台鋼ホークスは、中日とオリックスでプレーしたモヤの獲得を発表

 CPBL(台湾プロ野球)の台鋼ホークスは24日、中日とオリックスでもプレーしたスティーブン・モヤ内野手の獲得を発表した。2022年に誕生したばかりの新球団で、昨季は2軍のみに参加、今季から1軍に参戦するため、球団史上初の外国人野手となる。登録名は「魔鷹」、背番号は「94」と発表されている。

 2008年にタイガースと契約し、2014年にメジャーデビュー。2018年から中日でプレーし、2019年6月にオリックスにトレード移籍した。2021年には自己最多106試合に出場したが、打率.229、13本塁打、OPS.634にとどまって自由契約。身長201センチの体格から豪快なスイングで、NPB通算39本塁打を放っていた。

 その後は、激動の経歴を辿る。2022年からはメキシカンリーグなどでプレーしていたが、昨年10月23日に行われた中東と南アジアを拠点とするプロ野球リーグ「ベースボール・ユナイテッド」のドラフト会議で、パキスタンのカラチから1巡目(全体2位)で指名。11月にアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで行われたオールスター戦では、リーグの歴史に残る初めてのホームを踏んだ。

 すると今度は、自身4か国目となる台湾に、球団初の外国人野手として加入。中日時代の同僚だった笠原祥太郎投手、オリックス時代の同僚だった張奕投手が在籍するなど、NPBの関係者が多いのも心強いところだ。32歳とベテランの領域に差し掛かったが、再びアジアの舞台で豪快なスイングを見せる。

(Full-Count編集部)

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