通算509本塁打もなぜ“殿堂入り脱落”? 無念の資格消失…届かなかった「11.1」

ヤンキース時代のゲーリー・シェフィールド氏【写真:Getty Images】
ヤンキース時代のゲーリー・シェフィールド氏【写真:Getty Images】

シェフィールド氏の投票率は63.9%で殿堂入りラインの75%に届かなかった

 米国野球殿堂は23日(日本時間24日)、2024年度の投票結果を発表した。エイドリアン・ベルトレ氏、トッド・ヘルトン氏、ジョー・マウアー氏の3人が記者投票によって殿堂入りを果たしたが、通算503本塁打のゲーリー・シェフィールド氏は落選。今年度で最終年の10年目だったため、投票資格を失った。

 MLB公式サイトは「殿堂入り対象最終年のシェフィールド、わずか届かず」との見出しで伝えた。投票率は63.9%だったが、殿堂入りラインの75%に届かなかった。マーリンズ、ヤンキースなどで活躍し、メジャー通算22年で2689安打、509本塁打、1676打点、打率.292、OPS.907。首位打者1回、シルバースラッガー賞5回、カムバック賞1回、球宴選出9回と球史に残る好成績を残した。

 さらに、生涯OPS+は140、そしてbWARは60.5。引退した選手でこの2つの指標がシェフィールドより高く、殿堂入りしていないのはバリー・ボンズ氏、アレックス・ロドリゲス氏、マーク・マグワイア氏、マニー・ラミレス氏、“シューレス”ジョー・ジャクソン氏(まだ資格なしを除く)だけだという。

 記事では「このうち数名は運動能力向上薬との関連が指摘されていて、球界でのPED(運動能力向上薬)使用の調査につながったミッチェル・レポートで名指しされたシェフィールドもその1人だ」と指摘。バリー・ボンズ氏らと同じく、殿堂入りを逃したのは薬物使用疑惑の影響が大きいと考えられている。

 一方で、シェフィールド氏が殿堂入りに相応しかったと主張するファンも多く、X(旧ツイッター)では様々な議論が交わされている。「なんと残念なことだ」「投票しなかった記者は全員、何もわかっていない」「1990年代と2000年代をシェフィールドの名前抜きで語るのは難しい」との声が上がっていた。

(Full-Count編集部)

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