藤浪晋太郎の去就が決まらないワケ CY賞左腕も…背後に大物の存在「市場を制御している」

オリオールズからFAとなっている藤浪晋太郎【写真:ロイター】
オリオールズからFAとなっている藤浪晋太郎【写真:ロイター】

去就未定のスネル、ベリンジャー、藤浪らの代理人はスコット・ボラス氏

 今オフのFA市場では、大谷翔平投手や山本由伸投手がドジャースとメガ契約を結ぶなど大きな動きがあったが、全体的な動きとしては鈍いようだ。昨季サイ・ヤング賞に輝いたブレイク・スネル投手(パドレスFA)ら複数の大物選手や、日本人でも藤浪晋太郎投手(オリオールズFA)らの去就が決まっていない。その理由を米メディア「CBSスポーツ」が考察している。

 同メディアが選定した今オフのトップFA50選手のうち、24人が未契約だという。スター選手も残っており、スネルの他に2019年MVPのコーディ・ベリンジャー外野手(カブスFA)、ジョーダン・モンゴメリー投手(レンジャーズFA)、ゴールドグラブ賞4度のマット・チャップマン内野手(ブルージェイズFA)らの去就が未定だ。

 その理由の一つに挙げたのが藤浪を含め、上記5選手の代理人が全てスコット・ボラス氏ということだ。「1月半ばになっても未契約なのは偶然ではない。ボラスはトップ顧客については喜んで様子見の姿勢を取る。それは計画的な動きだ。ヤマモトが市場からいなくなった中、最も良いFA投手はモンゴメリーとスネルだ。彼らを手に入れるには誰に電話をするか? そういうことだ」と記事は解説する。
 
 さらに「ボラスはトップFAの市場を制御している。彼が最高で最も力のある代理人なのは、彼が顧客のために最高の契約を取ってくるからだ。そのためにはオフ終盤まで待つことも辞さない」とも説明した。

 他には大谷と山本を除けば“大物”が少なかったこと、ドジャースがタイラー・グラスノー投手を獲得したように質の高いトレード候補がいること、放送権収益が不透明なため、年俸総額を思うように増やせない球団が複数あることなどを挙げている。いずれにせよ大物代理人ボラス氏の今後の手腕に注目が集まる。

(Full-Count編集部)

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