球団社長ですら知ったのは「50秒前」 大谷のド軍入り舞台裏、翻弄された“情報戦”

ドジャース・大谷翔平(左)とスタン・カステンCEO【写真:ロイター】
ドジャース・大谷翔平(左)とスタン・カステンCEO【写真:ロイター】

ドジャースCEOのカステン氏、大谷との契約を知らされたのは発表の50秒前

 ドジャースCEOのスタン・カステン氏が米全国紙「USAトゥデイ」の取材に応じ、大谷翔平投手との契約が決まった当日を振り返った。前日には大谷がカナダに行ったとされる報道(後に別人と判明)も飛び交った中、「私たちは何が起こっているのかわからなかった」と、報道に翻弄された1人だったという。

 昨年12月8日(日本時間9日)、トロント行きのチャーター機に大谷が乗るという噂がSNSで広がった。一部報道でもトロントへ向かったと報じられるなど情報が錯綜していた。結果的に乗るといわれていたチャーター機はカナダ人実業家ロバート・ハージャベック氏とその家族だった。

 カステン氏は「あの報道があった日、私たちは(何が起こっているのか)全く理解してなかった」という。「報道を注視した。ツイートやその他あらゆることをチェックしていた。(バレロ)代理人は、何も決定していないと私たちを安心させた。でも、代理人が事実と違うことを言っていたということは以前にもあったからね」と、記者たちのツイートを見つめながら一喜一憂していたという。

「しかし、今回は(代理人から聞いた)すべてのことが真実だった。ネズ(バレロ)は最初から私たちに正直に話をしてくれたよ」と、結果的にはその翌日に大谷がドジャース入りが決まり、胸を撫でおろした。

 発表当日は、大谷のインスタグラムなどで発表する1分前にドジャース入りを聞かされたという。「ネズ(バレロ)がアンドリュー(フリードマン編成本部長)に電話した1分前まで、私たちは何も知らされていなかった。その10秒後にアンドリューから私に電話があった。だから、他の人たちが知る50秒前に私は(オオタニがドジャースに決めたことを)知ったんだ」と振り返った。

(Full-Count編集部)

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