つば九郎が“笑いなし”で挙げた期待の2選手 2年目ドラ1を指名…間近で見てわかる才能

会見にさんかしたヤクルトのマスコット・つば九郎(左)と中日マスコット・ドアラ【写真:町田利衣】
会見にさんかしたヤクルトのマスコット・つば九郎(左)と中日マスコット・ドアラ【写真:町田利衣】

12球団大トリ契約更改「つばくろうも せんしゅかい はいってない」

 ヤクルトの球団マスコット・つば九郎が29日、2度目の契約更改交渉に臨み、1万円アップの年俸6万円プラスヤクルト1000とジョア飲み放題でサインした。ファンを前にした会見では、各方面へのイジリやブラックジョーク炸裂でらしさ全開。しかし期待する選手については笑い一切なしで2人の名前を挙げ、チームへの熱い思いをにじませた。

 登場時、ポトリと落とした紙に書かれていたのは「NGリスト」。キャンプイン3日前の“12球団大トリ”契約更改には「つばくろうも せんしゅかい はいってない」と千葉方面での出来事に触れた。

 さらにやりたい放題は続く。1万円アップを勝ち取ったことには「きょねんより あがったぶんのねんぽうは いつかいんたいしたときに もらうことにします」と今オフ話題となったメジャーの後払い契約を用いて笑いを誘い、契約更改が終わった喜びを誰に伝えたいか聞かれると「あそうさん」と回答。ちゃっかり時事ネタを取り入れながら、野球界から芸能界、そして政界までイジりまくった1時間に、会場は常に爆笑に包まれていた。

 しかし、期待している選手に関しては大真面目に「やまだくん よしむらくん」と書き込んだ。ブレークすると思う選手にも「よしむらくん」と笑いなしで“本気度”をにじませ、大きな拍手が沸き起こった。このときばかりは表情も、心なしか引き締まっているように見えた。

 主将を務める山田哲人内野手は、昨季105試合に出場。打率.231はキャリアワーストで、14本塁打、40打点、4盗塁と軒並み成績を下げた。かつて3度のトリプルスリーを達成した男も踏ん張り時。普段から仲も良く、苦しむ姿も見ているからこその、つば九郎の熱いエールでもある。また2022年ドラフト1位の吉村貢司郎投手は、東芝から入団した昨季12試合の登板で4勝2敗、防御率4.33だった。ポテンシャルはピカイチで昨年11月には侍ジャパンも経験。飛躍を願うのも当然だ。

 会見に同席した小川淳司ゼネラルマネジャーからは「昨年優勝を逃しているので、とにかく今年奪還というところに向けてファンの皆様と一体になるためには、つば九郎の力は絶対に必要」とありがたいお言葉もいただいた。デビュー30周年を迎える記念イヤー。持ち味の毒舌を吐きながら、今年も誰よりも温かいまなざしでチームを包んでいる。

(町田利衣 / Rie Machida)

RECOMMEND

CATEGORY