阪神20歳が残した衝撃数値「.409」 逸材を阻む分厚い壁…1軍キャンプから掴む定位置

阪神・前川右京【写真:小林靖】
阪神・前川右京【写真:小林靖】

阪神・前川右京は昨年、得点圏打率.409をマーク

 球団初の2連覇を目指す今季の阪神。盤石の投手陣だけではなく野手も充実しているが、若い力も台頭している。高卒3年目の前川右京外野手もその1人で、昨季は33試合に出場しインパクトも残した。1軍で迎える春季キャンプでのアピールが注目される。

 20歳の前川は智弁学園から2021年ドラフト4位で阪神に入団。2年目の昨年は33試合で打率.255(94打数24安打)をマークした。5月30日から8月2日まで1軍に帯同し、3番では12試合に出場して打率.383(47打数18安打)を記録。6月の月間打率は.358(53打数19安打)と結果を残した。

 特筆すべきは得点圏打率で、セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、.409(22打数9安打)と高い数字を記録した。打数は少ないが、チャンスで結果を残したのは大きな自信になったはずだ。

 2軍では39試合出場で打率.320(125打数40安打)、2本塁打17打点をマークした。レギュラーの壁は厚いが、打撃でアピールすれば、チャンスは巡ってくるはず。1軍キャンプで存在感を放てるか、注目される。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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