屈辱の0本塁打で「もうラストチャンス」 40発以上も可能…専門家が期待する“大物の復活”

DeNAのタイラー・オースティン【写真:荒川祐史】
DeNAのタイラー・オースティン【写真:荒川祐史】

野球評論家・野口寿浩氏「怪我せず1年間やったらどんな成績を残すか見て見たい」

 来日5年目のシーズンで本領を発揮することができるか。DeNAのタイラー・オースティン外野手は、春季キャンプで1軍スタートとなった。直近2年は怪我もあって本塁打はわずか1本。ヤクルト、日本ハム、阪神、横浜(現DeNA)の4球団で活躍した野球評論家・野口寿浩氏は「怪我せず1年間やったらどんな成績を残すか見て見たいですよね」と、覚醒を楽しみにする1人だ。

 オースティンは2020年からDeNAでプレー。1年目は65試合の出場ながら20本塁打56打点、2年目は107試合で28本塁打75打点をマークして実力を見せた。しかしその一方で、毎年のように怪我に悩まされるのが難点だ。これまで1年を通してフルで活躍したことはなく、2022年と2023年は計60試合の出場に終わり、本塁打は2022年に1本打って以来飛び出していない。

 ただ、来日1年目から2年連続で20本塁打をマークできる助っ人は、近年では珍しい存在だ。ヤンキース時代の2016年には、いまやスーパースターのアーロン・ジャッジ外野手と同日にメジャーデビュー。その試合でオースティンとジャッジはアベック弾を放ち、未来を担う存在として期待された。

 メジャーリーグの解説も務める野口氏は、オースティンのポテンシャルを絶賛している。「本当に怪我の多いタイプ」としながらも、フルで出場できれば「40本以上は打てますよ。ハマスタならライトにも入りますから」と太鼓判を押す。

「他に本塁打を打てるバッターは、牧、佐野、宮崎といるけど、そこにオースティンが加わったら本当に強いと思う。いるといないでは本当に(チーム力の)差が大きいと思います」

 直近2年は悔しい成績に終わっており、今季が契約最終年。「もうラストチャンスだと思うよ。このまま日本に残ってやりたいんだったら今年頑張らないと」と奮起を期待した。

(上野明洸 / Akihiro Ueno)

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