山川穂高「全スイングHRが理想」 柵越え連発…ファンに感謝も「余裕はまだない」

ソフトバンク・山川穂高【写真:矢口亨】
ソフトバンク・山川穂高【写真:矢口亨】

場外への一発を披露するなど柵越え連発「自分のスイングができた」

 ソフトバンクの山川穂高内野手が3日、春季キャンプ初となる屋外での打撃練習を行った。場外への一発を披露するなど快音を連発。報道陣の取材に応じ「しっかり自分のスイングができたと思う」と語った。

 春季キャンプ中はサインを行うなど、積極的にファンサービスを行った。打撃練習では柵越えを連発。球場のファンからはどよめきの声が上がった。チームメートとなった柳田悠岐外野手もアダム・ウォーカー外野手とともに「半端じゃないです。2人ともすごいです」と山川の打撃を絶賛した。

 打撃練習後、報道陣の取材に応じた山川は、「しっかり自分のスイングができたと思うので。左側で左ピッチャーが投げてるところでも右方向に意識して強い打球が打てましたし」と納得の表情。大勢のファンの前で快音を響かせ「久しぶりに多くの人の前でできるので楽しかったですし、引き続き応援してもらうために頑張りたいと思います」と前を向いた。

 一方で、ファンとの距離の近さなどについては、「僕も正直そこに目がいく余裕がまだないので」とも。「練習のひとつひとつも細かいところが違うので、そこで次何かなとか、どういう動きしたらいいのかなっていうのはまだ戸惑いはある。早く慣れてきたらもっと周りがよく見えるのかなと思います」と話した。

 ソフトバンクは昨年、右の大砲候補の補強が課題だった。山川にはクリーンアップで活躍することが期待されている。「全スイングホームラン打つことが理想ですけど、それができことがないので、4連続、5連続、6連続と練習で確率よく打てれば2打席連発とか、3試合連続とかが打てるのかなと思います」と開幕に標準を合わせた。

 山川は昨年5月に強制性交等の疑いで書類送検され、8月には不起訴処分となった。2023年は17試合の出場にとどまったが、「去年も、普段と違うキャンプ、WBCもありましたので。今年はチームが変わって流れが違う」。早速、打撃練習で首脳陣にアピールした。「あんまり先のことは考えずにまた明日やるっていうのでいいかなと思います」と話した。

 プロ野球11年目で新たな球団へ。「なんとなくやるとか、周りがやってるからやるとかそういうのを消去していけば、必然的に合理的にはなる」「そこさえちゃんとやっていれば、間違いなくオープン戦、そしてシーズンに対してもいい準備ができると思っている」と自信をのぞかせた。

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