現役ドラフトから救世主へ…巨人から移籍の28歳が秘める「15.6」、ヤクルトの鍵握る武器

現役ドラフトで移籍し今季はヤクルトでプレーする北村拓己【写真:小林靖】
現役ドラフトで移籍し今季はヤクルトでプレーする北村拓己【写真:小林靖】

ヤクルトの北村拓己は昨季1軍でわずか27試合

 ヤクルトの北村拓己内野手が正念場となるプロ7年目のキャンプで連日、汗を流している。昨年オフの現役ドラフトで巨人から加入した28歳が、2軍で成長を示した四球率「15.6%」を武器に生き残りをかける。

 北村は星稜高、亜大を経て2017年ドラフト4位で巨人に入団。2020年は57試合で2本塁打、2021年には53試合で4本塁打を放つなど存在感を示した。昨季は27試合で打率.206、本塁打と打点は共になかった。

 課題は明確だ。セイバーメトリクスの指標などを用いてプロ野球の分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、昨季は2軍で「15.6%」という高い四球率をマークしたが、1軍では5.3%、2022年だとさらに低い1.8%と大きく差が出ている。

 昨季のイースタンでは三振割合「K%」は2軍の200打席以上で最も少ない7.2%だっただけに、1軍レベルでの選球眼を向上させれば、持ち味のバットコントロールが生きることになる。

 1軍の沖縄・浦添キャンプのメンバーに入っているのも高津監督からの期待の証。内野ならどこでもこなす貴重なユーティリティの北村が選手層を厚くすることができれば、ヤクルトの5位からの巻き返しも見えてくる。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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