「考えたことなかった」守備手袋の存在 森友哉が“素手”にこだわる理由「そりゃ痛いっすよ!」
オリックス・森友哉【写真:北野正樹】オリックス・森友哉捕手、捕球のこだわりは「ボールにより近く」
繊細な感覚を大切にして投手陣をリードする。オリックスの森友哉捕手は、どんな剛球を放つ投手が相手でも、守備手袋をしない。ミットにすっと左手を入れて、マスクを被る。“素手”での捕球は「ボールにより近く。そういう考え方です」と冷静に話す。
些細な問いかけにも、さっと足を止めて答えた。数秒間、沈黙した後に「自分は全然、考えたことがなかったですね。『なんで手袋をするんですか?』という考え方になります」と苦笑いで答えをくれた。
今オフにポスティングシステムを利用してのドジャース移籍が決まった山本由伸投手や、プロ初登板を昨季の開幕戦で託され、9勝を挙げて新人王に輝いた山下舜平大投手ら、チームには豪速球を武器とする投手が目立った。
慣れた“素手”キャッチも「そりゃ、痛いっすよ!(笑)」
森は、ニコリと目を細めて言う。「もちろん、痛いですよ? だから、自分も人差し指を(中指方向に)1つずらしてます」。主に外野手に多い“指抜き”キャッチングで、剛腕たちのボールを受け止めてきた。
「僕は手袋をすると、感触がゴワゴワするのが嫌という感覚ですね。できるだけ自分の手で掴むということを考えています。手袋をつけて(捕球)できないことはないですけど、ちょっと練習が必要ですね」
大阪桐蔭では1学年上の藤浪晋太郎投手らを受け、2013年ドラフト1位で西武に入団してからも数々の名投手のボールを捕ってきた。2023年は守備率10割を記録。「素手でずっとやってきましたからね。いきなり手袋をつけるという発想はなかったです。プロに入ってから、何回か試したことはありますよ。でも、僕はこの(素手の)スタイルですね」。
(真柴健 / Ken Mashiba)