人的補償で加入の甲斐野「発作が…」 持ち前の“特殊能力”にチーム内から絶賛の声

キャンプでファンサービスに応じる西武・甲斐野央【写真:湯浅大】
キャンプでファンサービスに応じる西武・甲斐野央【写真:湯浅大】

甲斐野が持ち前のムードメーカーぶり発揮「明るい雰囲気でやっちゃいました」

 ソフトバンクから西武に移籍した甲斐野央(ひろし)投手が6日、宮崎・南郷キャンプでの初練習を終えた。西武はこの日がキャンプイン。新天地での始動となり「疲れました」と言いながらも、気さくな人柄ですぐにチームに溶け込み、炭谷銀仁朗捕手からは「森本稀哲以来」とコミュニケーション能力を絶賛された。

「静かめに行こうかと思ったけど、“発作”が出てですね……明るい雰囲気でやっちゃいました」。自他ともに認める「おふざけキャラ」だが、1日の入団会見では、入ったばかりということで当面はキャラを“封印”していく考えを明かしていたが、すぐに殻を破った。

 年上、年下を問わずに積極的に話しかけ「みんないい人ばかり。ルーキーからもいじられるような雰囲気作りをしたい」。一緒にノックを受けた炭谷は自身の6年ぶり西武復帰の感想を求められている途中で「それよりも甲斐野がうるさくてね」と切り出して笑顔。あっという間に周囲に溶け込む姿は「森本稀哲以来」ですよと2014、2015年に西武でプレーしたお祭り男と重ねた。

 明るい性格だけでなくクレバーな一面もみせた。本来は午前に行う予定だったブルペン投球を回避して、全体練習後の個別時間で捕手を立たせたまま約20球を投げてコンディションを確認した。

「状態は良かったんです。(他の)投手たちと入りたかったけど、そのまま入ったら(ペースを)飛ばしちゃうかと思った。みんな見ていましたし。ちゃんと落ち付ける状況で投げたい感じだった」

 新しい球団でのキャンプ初日は、“飛ばし過ぎ”を抑えるため、臆せずに自らコーチにメニュー変更を打診した。「そこは6年目なので、遠慮して怪我するとマイナスになっちゃうので。僕は僕でやっています。それで痛い目を見たこともあるので」と言い切った。

 大注目のキャンプインとなった中で見せたコミュニケーション能力と勇気。キャラ解放については「明日からは抑えめでいこうかと思います。猫被っています」とニンマリ。新たなムードメーカーは、2日目の練習でもチームを盛り上げていきそうだ。

【実際の動画】1日目から馴染みすぎ? ベテランもイジり…「うるさい」甲斐野

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