井端監督が期待する巨人の3人と“あと1人” プレミア12での選出へ…求める「大前提」

巨人キャンプを視察した侍ジャパン・井端弘和監督(右)と巨人・阿部慎之助監督【写真:宮脇広久】
巨人キャンプを視察した侍ジャパン・井端弘和監督(右)と巨人・阿部慎之助監督【写真:宮脇広久】

巨人宮崎キャンプを訪問「選手が若返り生き生きやっていた」

 野球日本代表「侍ジャパン」の井端弘和監督が6日、巨人の宮崎キャンプを視察。11月の第3回WBSCプレミア12へ向け、岡本和真内野手、戸郷翔征投手、門脇誠内野手の名前を挙げて期待の高さをうかがわせた。

 阿部慎之助新監督率いる“新生巨人”の雰囲気を肌で感じた井端監督は「首脳陣がガラッと変わり、選手も若返った。すごく生き生きやっていたと感じました」と感想を述べた。井端監督にとって巨人は、現役時代晩年の2年間(2014年~15年)を過ごし、その後3年間(2016~18年)コーチも務めた古巣の1つ。旧知の坂本勇人内野手、長野久義外野手らと談笑する一幕もあった。

 3月6、7日の「カーネクスト侍ジャパンシリーズ日本VS欧州」(京セラドーム)に関しては、巨人の選手は台湾遠征直後とあって選出「0」となるが、あくまで勝負は11月のプレミア12である。井端監督は「(昨年3月の第5回)WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に出た岡本選手は、ジャパンの軸になる選手かなと思う。(日本の一流打者は)左の方が少し気が多い気がするだけに、(岡本ら)右打者は貴重。クリーンアップに入ってきてほしい」と主軸候補に指名した。

 球場内でも岡本和と言葉を交わし、「もともと多くは語らないけれど、代表に入りたい気持ちがすごく伝わってきた。ありがたいと思います」と絶対的な信頼を置いている。

 一方、戸郷は昨年のWBCでは中継ぎで2試合に登板し、計5回1失点、防御率1.80。特に決勝の米国戦に2番手で3回から登板し、先頭のマイク・トラウト外野手(エンゼルス)を空振り三振に仕留めたのをはじめ、2回無安打2四球無失点に抑え、試合の流れを引き寄せたのは見事だった。

 井端監督は「戸郷投手はWBCで中継ぎでしたが、先発した山本(由伸)投手、今永(昇太)投手がメジャーに行ったので、そこに割って入ってきてほしい」と要望。「馬力があり、WBCも経験した。レギュラーシーズンでいい成績を出してくれれば、当然そこに入ってくる選手だと思う」と評している。

門脇のユーティリティ性は「国際試合では非常に貴重」

 門脇は、若手中心の侍ジャパンで臨んだ昨年11月の「アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」で全4試合に二塁手としてフル出場し、決勝では延長10回にサヨナラ打を放って、大会MVPに輝いた。

 基本的に24歳以下か入団3年目以内の選手に出場資格があったアジアチャンピオンシップと違い、プレミア12は年齢制限なしの“フル代表”となるが、井端監督は「門脇選手は(内野の)どのポジションも守れる。そういう選手は国際試合では非常に貴重だと思う」と高く評価する。

 確かに、今季巨人でショートのレギュラーを確約されている門脇だが、昨季は遊撃、三塁、二塁のどこを守っても安定感抜群だった。「ジャパンでレギュラーになってくれるに越したことはないが、いろいろなポジションを守れることが彼の強みだと思います」と評した。

 そして、アジアチャンピオンシップで侍ジャパンの一員だった野手が、巨人にはもう1人いる。身長2メートル、21歳の成長株・秋広優人内野手である。井端監督は「まず自チーム(巨人)でレギュラーをつかむことが大前提」と、前出の3人に比べると言葉少なだった。だが、「秋のプレミア12で優勝を目指すのは当然ですが、その先の2026年に(第6回)WBC、オリンピック(2028年ロサンゼルス五輪)もある。選手に経験を積ませながら勝たないといけない」とも語っている。

 とりわけ若く、伸びしろの大きい秋広がこの1年でプレミア12に出場するくらいの成長を見せてくれれば、井端監督としては願ったりかなったりだろう。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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