侍J初選出も…反省連発「全然ダメ」 飽くなき向上心、怪物21歳に“足りなかったもの”

オリックス・山下舜平大【写真:小林靖】
オリックス・山下舜平大【写真:小林靖】

オリックス・山下舜平大が野球日本代表「侍ジャパン」に初選出

 進化を止めない。オリックスの山下舜平大投手が14日、宮崎春季キャンプで今季初めて実戦形式のマウンドに上がった。第4クール初日にライブBPに登場。直球とカーブの2球種で頓宮、トーマス、ゴンザレス、若月、太田に対して25球を投じた。

 球団の計測では155キロをマークするなど、剛球を披露。スタジアムを沸かせたものの「最低ラインの球速はクリアしていましたけど、全然ダメだった。また確認して取り組みたい。回転やノビがもう1つ、2つ足りない」と反省の言葉を並べた。

 昨季8月26日ロッテ戦(京セラドーム)で腰痛の影響で緊急降板して以来の対打者の投球には「バッターをあまり見過ぎず、球速や出力を意識しました。球速もそうですけど、ノビや投げているバランス。もう1つ足りないと率直に思いました」と意識を高めた。

 実際に自身が求めていた球速は「157(キロ)欲しかったですけど、なかったですね」と視線を下げた。最速160キロを誇る右腕は「バランスよく、良い出力で投げられれば(160キロ)出ると思う。現段階での課題を1つずつクリアしていくのが1番の近道」と前を向いた。

 14日には野球日本代表「侍ジャパン」の井端弘和監督が都内で記者会見を行い、3月6日、7日に京セラドームで行われる「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ 2024 日本 vs 欧州代表」に出場する28選手を発表。山下も代表に初選出され「初めて日本代表のユニホームを着るので楽しみですけど、ブレることなく自分の課題に集中したい」と志を高く持つ。

 昨季は開幕戦でプロ初登板初先発の“大役”を任された21歳。3月の強化試合には「開幕もありますし、良い入りができるように」とあくまでも照準はシーズン開幕を強調。「選ばれているので、全力で戦いたいなと思います」。全身全霊で腕を振る。

(真柴健 / Ken Mashiba)

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