“阿部巨人”はファンサも「最高です!」 キャンプ限定監督グッズ、新サイン方式が話題

レーンに分かれて実施されている巨人のファンサービス【写真:宮脇広久】
レーンに分かれて実施されている巨人のファンサービス【写真:宮脇広久】

阿部監督モチーフのステッカーが大好評、選手はくじ引いてサイン…混雑緩和に寄与

 阿部慎之助監督が就任した巨人の春季キャンプは1日から14日まで宮崎で開催され、松井秀喜臨時コーチ(ヤンキースGM付特別アドバイザー)を迎えるなどして盛り上がり、16日からは沖縄・那覇に場所を移している。裏方の球団スタッフもファン事業部を中心に、前例のない試みでファンにアピールしている。

 今年の春季キャンプにおける球団初の試みといえば、チームスローガン「新風」とは別に、キャンプ限定キャッチフレーズ「笑うアベには福来たる」を掲げていることだ。ファン事業部の堀田圭介課長は「巨人は今年、球団創設90周年でもありますが、何より新生・阿部巨人としてチームが生まれ変わったことを、どうしたらファンにアピールできるかを考えました」と語る。

 非売品の“笑うアベには福来たるステッカー”5万枚を製作し、球場の開場前に並んだファンに配布。好評を博している。ステッカーは阿部監督の笑顔をモチーフにしたもので、特に阿部監督を七福神の布袋尊に見立てたデザインのものは、斬新でユニークだ。

「阿部監督ご本人に気に入っていただけるかどうか少し心配しましたが、発注前にデザイン案をお見せしたところ、『最高です!』(現役時代の阿部監督のお立ち台での決めゼリフ)とお返事をいただき、とてもうれしかったです」と堀田課長は頷く。“笑うアベには福来たるボード”もつくり、阿部監督の記者会見や、選手を招いてのトークショーなどの際、かたわらに置かれて存在感を放っている。

 ファンへの対応でも“改革”が行われている。これまで球場の選手出入口付近では、球団関係者専用スペースと一般スペースを区切る柵付近に、サインを求めるファンが殺到し、場合によっては危険な状況になることがあった。

 今年の宮崎では、ファンはA、B、C、Dの4つのレーンに分かれ、通りかかった選手はクジを引き、いずれかのレーンで時間の許す限りサインに応じることになった。状況を見て宮崎の終盤にはA~Cの3レーンに削減され、那覇でも引き続き3レーンでサインが行われている。昨年までに比べ、混雑緩和の効果は一目瞭然だ。

 44歳の若き新監督を迎えた巨人。ファンサービスの面でも生まれ変わりつつある。

【実際の写真】阿部監督が七福神のイラストに 好評の「笑うアベには福来たるステッカー」

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