オリにまた逸材「なんで育成で取れた」　主力3人を7球で料理「落ちる球エグい」

育成の才木が紅白戦で快投

　オリックスの才木海翔投手が18日、春季キャンプでの紅白戦に登板。1イニングを7球で抑える快投を見せ、支配下登録へ猛アピールした。力強い速球と変化球で主力打者を空振り三振に仕留め、「マジで開幕前の支配下あるんじゃないか」とファンからの期待も高い。

　白組の一員として5回に登板すると、先頭の太田椋は1球で右飛に打ち取った。続く宗佑磨内野手に対しては外角いっぱいの直球と、ブレーキのかかったチェンジアップで追い込むと、最後はワンバウンドする変化球を振らせた。中川は遊ゴロに打ち取り、わずか7球でイニングを終えた。

　大阪経済大から入団し、1年目の昨季は2軍で10試合に登板して0勝0敗、防御率6.97。昨年12月に台湾で行われていた「2023アジアウインターベースボールリーグ」では、全て救援として10試合に登板し、防御率は驚異の0.00。計10イニングで15三振を奪い、奪三振率は驚異の13.5をマーク。1点も取られることなく全日程を終えた。

「パーソル パ・リーグTV」が公式YouTubeに投球の動画を公開すると、「支配下登録はマストだな」「今日の投手陣の中ではめちゃくちゃ良かった。マジで開幕前の支配下あるんじゃないか」「なんで育成で取れた」「揺れながら落ちる球エグいね」「チェンジアップえぐくないか」「変化エッぐ」「宗をフォークで三振にとったときに戦力になると確信した」「才木と井口は支配下あるだろ」「こりゃ支配下登録候補だろ」などと、右腕を評価する声が多く並んだ。

　投球を終えると、捕手の森友哉とグータッチをしてホッとした表情。毎年のように育成や下位指名から投手が活躍するオリックス。「031」を背負う右腕のブレークに期待だ。