大谷翔平の打席なのに消える歓声 止まる手拍子…米記者が驚いた“異様な光景”

野球日本代表「侍ジャパン」の一員として活躍したドジャース・大谷翔平【写真:Getty Images】
野球日本代表「侍ジャパン」の一員として活躍したドジャース・大谷翔平【写真:Getty Images】

WBCを取材したMLB公式サイトのクレア記者…印象的だった村上の応援歌「頭から離れない」

 日本中を沸かせたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)から1年が経とうとしている。野球日本代表「侍ジャパン」が見せたインパクトは、米国人記者の記憶に鮮明に残っている。MLB公式サイトのマイケル・クレア記者が忘れられないのは現ドジャース・大谷翔平投手が打席に立った時の異様な静けさだ。

 昨年2月の宮崎キャンプから侍ジャパンを取材したクレア記者は、東京プールで日本独自の応援に感化された。各選手にそれぞれ応援歌があり、中でも印象的だったのはヤクルト・村上宗隆内野手のものだったという。

 トランペットのファンファーレから始まる村上の応援歌はファンからの人気も高い。クレア記者も「(米国の)自宅に帰ってからYouTubeで何回も聴き直してしまいました」と笑う。「頭から離れないです」。完璧に覚えた。

 ただ、そんな印象的だった日本代表の応援も、大谷の打席が回ってくるとその時だけ静寂が訪れた。日本ハム時代の応援歌が流れてはいたが、ファンは日本で見られる“世界の大谷”を見ることに集中していた。

「とある記者は私に『オオタニが打席に立ったときに聞こえる応援歌は思ったより静かだった』と言っていました。なぜなら、彼が打席に立ったとき、全員が携帯で撮影することに夢中になっていたからです。全員が応援歌を歌うことや手拍子を止めたのです(笑)。それも、とても印象的な出来事でした」

 二刀流の“異様な注目度”を裏付ける光景だった。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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