今江監督が痛感した「浅村頼りでは勝てない」 8戦目“初勝利”も…楽天に見えた課題

勝利でハイタッチを交わす楽天・今江敏晃監督【写真:町田利衣】
勝利でハイタッチを交わす楽天・今江敏晃監督【写真:町田利衣】

初回1死三塁から3番・平良は浅い中飛で走者を還すことができなかった

 楽天は24日、北谷で行われた中日とのオープン戦に3-0で勝利した。就任1年目の今江敏晃監督にとっては、実戦8試合目での“初勝利”。「負けるより勝つ方がやはりいいなと実感できました」と相好を崩したが、同時に大きな課題も口にした。

 相手先発の根尾に対しての初回、先頭の小深田が右前打で出塁し、すかさず二盗に成功。村林が右打ちで二ゴロの間に小深田が三進し、1死三塁をつくった。しかし3番・平良は浅い中飛で走者を還すことができない。続く浅村が中前適時打を放って1点を先制した。

 これにより試合の主導権は握った。白星に結びついたと言ってもいい。しかし指揮官は「平良があそこで決めておいてほしいなというのがありますし、結局浅村頼りになっていると、それじゃあやはり1年間を通して勝てないと思うので、そういうところもしっかり、今日は勝ちましたけど、打線はいいところもあったけど詰めないといけないところもたくさんあるので」と指摘した。

 3年連続全試合出場を継続中で、昨季は打率.274、リーグトップの26本塁打、78打点という成績を残した浅村の存在は絶対的であり、今季も打線の軸であることは間違いない。「やはり彼(浅村)が打線にいると、しっかりやってくれるので安心できる。ですけどね、ほかのメンバーがもっともっとやってくれたらいいなと。改めて浅村が入るとそう思いますね」。

 浅村は3回2死三塁の第2打席で四球を選び、2打席で退いた。「浅村は重圧を跳ね返せる力を持っている選手なんですけど、その前の打者でつないでしっかり浅村に回していく形ができないといけないなと。昨日今日を見てまた、それを改めて感じました」と今江監督。2年連続Bクラスから浮上のカギは、“浅村頼りからの脱却”となる。

(町田利衣 / Rie Machida)

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