育成24歳・大江海透に求めた姿勢「打たれてもいい」 プロの道を切り開いた“西岡剛の言葉”
オリックス・大江海透【写真:北野正樹】オリックス・育成ドラフト2位の大江海透が西岡剛監督から学んだこと
絶対的エースでなくても、プロ野球選手になれることを示したい。九州アジアリーグの北九州下関フェニックスから2023年育成ドラフト2位でオリックスに入団した大江海透投手は、その一念でボールを握る。
「高校、大学と常に2番手(投手)で、悔しい思いをしてきました。支配下(登録選手)になって、今、そんな境遇にいる選手に希望を与えたいんです」
かつて、ボールを速く投げることはできたが、制球が悪かった。そんな控え投手がプロ野球の世界に飛び込むことができたのは、西岡剛監督(現・総監督)のおかげだ。大江は佐賀県出身。プロの世界を意識したのは、神崎清明高から久留米工業大学に入ってからだった。
厳しい現実を乗り越えて…目指す場所
最速153キロのストレートを武器に、攻める投球を見せたことが、今につながったと語る。ただ、プロの世界に入り込めたが育成契約。指名後の記者会見で西岡監督は「支配下(登録選手)で指名されるほど成長させることができなかった。満足せずしっかりと支配下(登録選手)になれた時に『スタートラインに立ったね』と言います。彼が思っているより、厳しい現実が待っています。彼がその空気を吸って、どう感じるか」と言葉を送った。
2005年に41盗塁で盗塁王に輝きロッテの日本一に貢献したほか、首位打者やベストナイン、ゴールデン・グラブ賞などを獲得。MLBにも挑戦し阪神でも活躍した超一流のプレーヤーだからこそ、厳しいプロの世界を知る。
大江は今キャンプ中、上半身のコンディション不良でやや出遅れたが、中盤にはブルペンにも入りアピールの準備を整えつつある。「周りは凄い選手ばかりですが、圧倒されていたら(上に)行けないんで、負けるわけにはいきません。自分もいけるという自信はあります」と意気込む。西岡イズムで芽生えた「気合と根性」。「1球に魂を込めた投球」を武器に、スタートラインを目指す。
(北野正樹 / Masaki Kitano)