大谷のHR球ゲットも価値分からず 野球は初観戦…友人は大慌て「絶対に売るな!」

ドジャース・大谷翔平のHR球をキャッチしたエリック・ウェルシュさん【写真:小谷真弥】
ドジャース・大谷翔平のHR球をキャッチしたエリック・ウェルシュさん【写真:小谷真弥】

37歳のウェルシュさんが大谷のド軍1号をキャッチした「明日サインをもらおうと思う」

■ドジャース 9ー6 Wソックス(日本時間28日・アリゾナ)

 ドジャース・大谷翔平投手の記念すべき移籍初本塁打をキャッチしたのが、米アリゾナ州フェニックス在住のエリック・ウェルシュさんだ。勤務先の仲間たちと左翼芝生席で観戦中、グラブでキャッチした。「素晴らしかったよ。明日サインをもらおうと思う」と、淡々と語った。

 ウェルシュさんが淡々と語ったのも理由がある。地元のダイヤモンドバックスの帽子、黒のユニホーム、グラブと準備万端だったが、この日が初めての野球観戦だった。「実は野球をあまり見ないんだ。スプリングトレーニングの試合を見るのも初めてで。ソフトボールはやるけど、僕はうまくないし」と明かした。

 それでも、ドジャースのユニホームを着た仕事仲間から「ドジャースで打った初めての本塁打。絶対に売っちゃダメ」「ベーブ・ルースと同じ価値があるぞ」と言われて、ようやく事の重大さが分かったようだ。「じゃあプライスレスで。(本塁打球の価値は)見当もつかないよ」。ようやく笑顔に変わった。

 37歳の“ラッキーおじさん”は多くのメディアから代わる代わる取材を受けた。「楽しんでいるよ。素晴らしい雰囲気だね。オオタニは初めて見たけど、いい選手だ。7億ドル(約1054億円)ももらえるんだから。いい活躍をするだろうね」。大谷は一撃でそのハートをつかんだに違いない。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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