韓国メディア辛辣、元助っ人の“厳しい現状” 5億円の再契約拒否も…悔しい初登板

デービッド・ブキャナン(写真はヤクルト在籍時)【写真:荒川祐史】
デービッド・ブキャナン(写真はヤクルト在籍時)【写真:荒川祐史】

フィリーズとマイナー契約を結んだブキャナン、2回2失点とアピールできず

 フィリーズとマイナー契約を結んだデービッド・ブキャナン投手が26日(日本時間27日)、フロリダ州フォートマイヤーズで行われたレッドソックスとのオープン戦に先発登板。2015年以来、約9年ぶりとなるメジャーの舞台となったが、2回を投げて4安打2失点と昇格に向けアピールすることはできなかった。

 初回、先頭のオニールに中前打を許すと、デバースを三飛、ストーリーを三振に打ち取った。しかし、吉田正尚に四球を選ばれ、続くレフスナイダーに右前に運ばれ1点を失った。2回にも1死二塁からカバダスに左前適時打を浴びた。

 2017~19年にヤクルトでプレーし、2018年には開幕投手も務めた。2019年は故障もあって18先発にとどまり自由契約になると、2020年からはKBO(韓国プロ野球)のサムスンで大活躍。昨季は30試合に先発して12勝8敗、防御率2.54の好成績を残したが再契約交渉は決裂。韓国メディアによると、最低45億ウォン(約5億円)のオファーを拒否し、マイナー契約での米復帰を選んだという。

 そのような経緯もあり、韓国の複数メディアも初登板を報道。「スポーツ朝鮮」は「サムスンからの複数年契約のオファーを拒否し、メジャーリーグ復帰を夢見た外国人投手のデビッド・ブキャナンが激しい競争世界に飛び込んだ」と伝えた。マイナー契約の選手にとって、オープン戦の1試合は大きな意味を持つ。「招待選手の身分であれば心配が先立つ」と元助っ人の現状を指摘した。

(Full-Count編集部)

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