山本由伸の衝撃デビュー「これ以上ない」 大谷翔平に続いて…指揮官は連日の激賞

ドジャースのデーブ・ロバーツ監督【写真:荒川祐史】
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督【写真:荒川祐史】

19球のうち16球ストライク「空振りもたくさん奪った。効率的な投球だった」

■レンジャーズ 6ー4 ドジャース(日本時間29日・アリゾナ)

 ドジャースの山本由伸投手は28日(日本時間29日)、米アリゾナ州サプライズで行われたレンジャーズ戦でオープン戦初登板初先発し、2回1安打無失点と衝撃のデビューを飾った。デーブ・ロバーツ監督は「私たちが望む、これ以上ない投球だった。持っているすべての球種を使ったし、ストライクも取りまくっていた。空振りもたくさん奪ったし、効率的な投球だった」と最大級の賛辞を送った。

 最速96マイル(約154キロ)のフォーシーム、スプリット、カーブで圧倒した。大谷翔平投手は前日27日(同28日)のオープン戦デビューで移籍後初本塁打をマーク。「ショウヘイが昨日デビューして、ヨシノブは今日デビューした。だから、今はとても興奮している」と、ロバーツ監督は声を弾ませた。

 19球のうちストライク16球。それでも、山本は「狙ったところにきっちり投げられているわけではない」と満足していなかった。指揮官は「求める基準は高い。1つ言えるのは、全ての球が意図を持って投げられていた。そういう意識を持つと、多くの場合いいことが起こる」と意識の高さも評価した。

 投手史上最高額の3億2500万ドル(約490億円)と鳴り物入りで入団。公式戦は、3月20日から韓国で行われるパドレスとの開幕シリーズでのデビューが期待される。「契約を結んだあと、デビューまで間がある。ファンからの期待もある。私たちのように彼だって人間だ。道筋を立てて、精神的な(準備をして)仕事を成し遂げられたことには、本当に感心している」と、衝撃のデビューを称えていた。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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