253億円契約を代理人が拒否…いまだ無職のCY賞左腕　残り1か月で迫る開幕、去就の行方は

昨季、自身2度目のCY賞を獲得したスネル…ヤ軍からの253億円オファーをボラス氏が拒否

　メジャーリーグのオープン戦が始まって約1週間が経過した。開幕まで残り1か月と迫っている中、敏腕スコット・ボラス氏が代理人を務める選手の中には新天地が決まっていない選手も多い。目玉とされていたブレイク・スネル投手もその一人だ。

　31歳のスネルは2011年MLBドラフト1巡目追補（全体52位）でプロ入り。2016年にレイズでメジャーデビューを果たすと、2018年には21勝5敗、防御率1.89でサイ・ヤング賞を獲得。昨季はパドレスで14勝9敗、防御率2.25で2度目のサイ・ヤング賞に輝いた。

　オフにパドレスのクオリファイング・オファー（QO）を拒否しFAに。今オフのFA市場は山本由伸投手のドジャースとの3億2500万ドル（約490億円）を筆頭に先発投手の需要が高かった。しかし、ボラス氏はヤンキースからの6年1億6800万ドル（約253億円）のオファーを拒否。ヤンキースは代わりにマーカス・ストローマン投手と契約を結んだ。

「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によるとヤンキースはスネルと契約交渉を続けているという。他にもエンゼルスやジャイアンツなどが候補に挙がっているが、契約まで至っていない。

　ボラス氏は長い時間をかけて大型契約を結ぶことが特徴。しかし、今オフはスネルのほかにもジョーダン・モンゴメリー投手、マット・チャップマン内野手、JD・マルティネス外野手らが決まっていない。彼らは望む契約を手に入れることができるのだろうか。

（Full-Count編集部）