大谷翔平の電撃婚、現地で見た“伏線” 胸元に些細な異変「大事な人ができたんじゃ」

取材に対応するドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
取材に対応するドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

トラウト「誰もがビックリしたと思う。ガールフレンドがいたことも知らなかった」

 笑顔、笑顔、また笑顔。いつもの勝負師の顔ではない。ドジャースの大谷翔平投手を取材させてもらって今年で10年目になるが、こんな穏やかな取材は記憶になかった。日本人女性との結婚を発表してから初めての練習。公表する必要のなかったプライベートをあえて自ら公表した。「一番は皆さんがうるさいので」。全報道陣をきっちりイジって笑いを誘う。現地午後2時14分から行われた10分間の結婚会見は、笑いの絶えない取材となった。

 アリゾナ29日午前1時。「大谷選手が結婚を発表しました」。すでに翌日の取材へ向けて就寝していたが、関係者からの電話で叩き起こされた。「フェイクニュースじゃないか」。大谷本人のインスタグラムを見ても、まだ信じられなかったが、徐々に事態を把握。これが衝撃の1日の始まりだ。

 ドジャースの練習は午後から。まずは大谷の古巣・エンゼルスの取材に向かった。大谷が移籍してから現場にいる記者は3人のみ。MLB公式サイトのレット・ボリンジャー記者は開口一番、「ショウヘイが結婚したってね。ビックリしたよ」と話しかけてきた。主砲のマイク・トラウト外野手は「誰もがビックリしたと思う。ガールフレンドがいたことも知らなかった」と衝撃を受けていた。「今朝ネットニュースで知ったよ」と少し残念そうだったのは、大谷の“イジられ役”だったホセ・スアレス投手だ。

 球団関係者が「ショウヘイは野球と結婚していると思っていた」と語るなど、古巣メンバーは野球一筋のストイックな生活ぶりを知っている。「SHO-TIME 大谷翔平 メジャー120年の歴史を変えた男」を出版した地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」のジェフ・フレッチャー記者が今年1月に婚約したことはみんな知っていたが、大谷に恋人がいたことを知っていた人間は誰一人いなかった。

 今思えばというようなことは、いくつかある。例えば、昨年キャンプ時の服装。黒のフード付きパーカーをよく着ていたが、パーカーの紐を蝶々結びしていた。当時、女性ファンから「大谷選手に大事な人ができたんじゃないですか?」と聞かれたが、これは彼女が彼氏のパーカーに施す行為らしい。それに今キャンプの球団施設に入る際の服装はかなりオシャレ。昨春は上下スウェットのコンビニに行くようなファッションだったが、今年は常に街歩きできるような格好だ。そして、キャンプ序盤に話題になった“日替わりポルシェ”。伏線がいくつかある中で……。ニュースを求められる記者としては“完敗”だった。

 この日、横浜やソフトバンクで活躍した多村仁志氏が、テレビ解説の取材で現場へ来ていた。高卒6年目で年俸510万円だった2000年に結婚し、その後、日本代表に成長した自身の経験を踏まえ、「家族が増えることで責任感も増す。環境も整います。独身でも結果を出していた大谷選手はこれからどうなっちゃうんでしょう」と語っていた。結婚と同じように、2024年は誰も予想できない快記録を残してくれるに違いない。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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