大谷翔平に振り回されて「最悪だ」 “非情通知”で感情崩壊「全員が笑い出した」

ブルージェイズのアレク・マノア【写真:ロイター】
ブルージェイズのアレク・マノア【写真:ロイター】

ブルージェイズのマノア、大谷のドジャース決定はバージンロード直前に“通達”

 ドジャースの大谷翔平投手が移籍決定直前にトロントに向かったとされた“一報”に、ブルージェイズのアレク・マノア投手は振り回された。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」の名物記者であるジェイソン・スターク氏が「騒然とした噂話から真実まで」と題して、マノアの“忘れられない1日”を報じている。

 マノアにとって、大谷がドジャースと契約すると発表された昨年12月8日(日本時間9日)は、長く交際していた女性との結婚式だった。プエルトリコのリゾートビーチには150人以上の招待客がおり、そのうち10人がブルージェイズのチームメートだった。マノアは「私は結婚式で忙しかったんだよ」と、笑いながら振り返った。人生最大のイベントで大谷が“ウェディング・クラッシャー”になることを、当時は予想できていなかった。唐突に噂が飛び交い始めた。「南カリフォルニアからトロントへ向けてプライベートジェットが飛行を開始した」。

 世界中の人々が「大谷がブルージェイズに入団すると確信していた」とマノアは振り返る。ただ、大谷はドジャースと契約。当日がマノアの結婚式だった。「バージンロードを歩く直前に、父は『私たちはオオタニを獲得できなかったよ。彼はドジャースと契約した』と言った。私は『悔しい。最悪だ』って感じだった」。感情を抑えきれず、言葉を続けた。

「バージンロードで全員に挨拶をしているとき、ブルージェイズの連中がひと固まりに座っているのを見つけたんだ。『諸君、調子はどう? 俺たちはオオタニを獲得できなかったね』って言ったら、全員が笑い出したんだよ」

 結婚式の前日には、式に出席するチームメートらとゴルフに出掛けていた。ジョーダン・ロマノ投手は、朝食を食べた直後、携帯の通知が鳴った。ロマノは「私たちはプール(の椅子)に座っていた。私はそのとき携帯を見ていた。私が『マジかよ!!』って言って(周りにいる)チームメートに伝えた。私は『彼はあそこに向かっている。私たちのチームと契約するに間違いないと。だから、皆で大興奮していたよ」と振り返る。

 結果的に大谷はブルージェイズに来なかった。ロマノは「私は(チームメートの中で)最初に見つけたから、情報を追おうと必死だった。『Ohtani Blue Jays』と検索していた」と話すにとどめた。

 ただ、ジョン・シュナイダー監督だけは冷静だった。結婚式には出席していなかったが「もし、オオタニのニュースが本当なら、なぜボスである自分が最初に聞かされていないのかと自問自答した」と言及。大谷の移籍報道で、誰もが“自分の生活”に集中できていなかった。

【実際の様子】大谷翔平に結婚式を“クラッシュ”されるも…美人妻と笑顔のマノーア

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY