井端監督も絶賛「並の大学生じゃない」 プロともそん色なし…20歳が侍Jで残した衝撃

欧州代表戦に出場した青学大・西川史礁(左)【写真:小林靖】
欧州代表戦に出場した青学大・西川史礁(左)【写真:小林靖】

青学大の西川がトップチームデビューで2安打1打点の活躍

 物おじせず振りぬいた。野球日本代表「侍ジャパン」の西川史礁(みしょう)外野手(青学大)は6日の「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024 日本vs欧州代表」で衝撃のトップチームデビューを飾った。途中出場で回ってきた初打席で適時二塁打。井端弘和監督も「並の大学生じゃないなと思いました」と称賛した。

 この日、最初の出番は5回だった。一走・塩見泰隆外野手(ヤクルト)の代走として初出場。そのまま中堅に入ると、6回1死一、二塁で初球の142キロ直球を迷わずフルスイングした。打球は左翼線への適時二塁打となった。さらに8回の第2打席でもファーストストライクを仕留め、左前打を放った。

 トップチーム初選出で2打数2安打1打点。2打席とも1スイングで仕留めた。井端監督は「ファーストスイングから振れたというのとスイングしたのがファウルにならずに飛んでいく」と強みを語ると、村上宗隆内野手(ヤクルト)も「大舞台で結果を残すのはどんなに難しいかは自分も知っているので。凄い大学生だなと思いました」と静かに称賛した。

 昨年夏には侍ジャパン大学代表に選出。3年生ながら大学代表の大久保哲也監督が「西川を中心に回っていく」と、全試合で4番に据え置いた。100マイル(約161キロ)近い直球を投げ込む米国投手陣にも屈せず、打率.316(19打数6安打)をマーク。日米大学野球選手権優勝に貢献した。

 当時から「いずれはトップチームに選ばれたい」と話していたが、そのわずか7か月後に再び日の丸のユニホームを着用することになった。お立ち台では「WBCに出たいなという思いが強い」とコメント。漠然としていた夢がより具体的になっていた。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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