大谷翔平が志願の打席で衝撃弾 指揮官“ツンデレ”「なかなかいい選手だ」

ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】
ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

「常に私たちの心を掴み続けるね。集中力がより増している」

■ドジャース 6ー4 ジャイアンツ(オープン戦・日本時間13日・グレンデール)

 ドジャースの大谷翔平投手は12日(日本時間13日)、米アリゾナ州グレンデールで行われたジャイアンツとのオープン戦に「2番・指名打者」で先発出場し、6回の第4打席で2号2ランを放った。4打数3安打2打点で打率.579、OPS1.705にまで上げた。試合後、デーブ・ロバーツ監督は「今日はなかなかいい選手だった」とツンデレ。報道陣の笑いを誘った。

 衝撃の一発だった。4点を追う6回2死一塁、高く舞い上がった大谷の打球はグングンと伸びてスタンドイン。とても本塁打になるような打球に思えなかった。ツンデレの指揮官は、感嘆の言葉を並べた。

「常に私たちの心を掴み続けるね。ヒットを打つ技術にパワー。シーズンの開幕が迫り、集中力がより増しているような気がする。うまく打ったわけではない。それでも、ホームランになるから特別な男だ。今年はこのフレーズを何回も言うと思うよ」

 初回1死、3回1死一塁と2打席連続の右前打。右腕エンロウの球を詰まりながらも打ち返した。オープン戦2度目の3安打の固め打ち。ベッツら主力選手が引き上げる中、4打席立ったことについて、ロバーツ監督は「彼に任せていた。3打席を打った後に、もう1打席立つことを希望した。うまくいったね」。志願の打席で好結果を出した。
 
 大谷は13日(同14日)のマリナーズ戦に出場する。渡韓後は17日に韓国プロ野球・キウム戦、18日に韓国代表戦に出場する予定だ。ロバーツ監督は「1戦目は出場する。2戦目は状況を見る予定だけど、私の予想ではどちらも出場するだろう」と説明した。

 今季のオープン戦で放った2本塁打はいずれも逆方向への一発。指揮官は「フィールド全体を支えているし、変化球に対して待つことができている。いい兆候だ」と称賛した。ダルビッシュ有投手とプロ初対決となる20日のパドレス戦。文句なしの状態で、移籍1年目のシーズンを迎える。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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