“亡命”の元鷹助っ人が直面した現実 指揮官評価も…告げられたマイナー降格

Wソックスのオスカー・コラス【写真:Getty Images】
Wソックスのオスカー・コラス【写真:Getty Images】

指揮官は「彼の状態に満足」も…コラスが“春の異動”第1陣に

 メジャーリーグ全球団の開幕まで3週間足らず。限られたロースター枠の争いも激化している中、MLB公式サイトは3月8日(日本時間9日)、ホワイトソックスが12人をマイナーキャンプに降格させたことを発表。そのうちの一人が、元ソフトバンクのオスカー・コラス外野手だった。

 同サイトは「『良いキャンプ』にも関わらずコラスが春の異動第1陣に」との記事で紹介。コラスは今春のオープン戦で二塁打1本を含む16打数3安打、打率.188、OPS.528にとどまった。ペドロ・グリフォル監督は「彼は間違ったことをそんなにしたわけではない。プレーの全ての面で改善が見られた。我々は彼の今の状態に満足している」と説明。しかし、「彼は基本的な部分はよくなったが、ミスをしないようためらう部分が少しある」と注文もつけた。

 ただ、今回の降格はオープン戦が直接の原因でもないようだ。記事では「25歳の左打者はルーキーだった2023年の最初の1か月はホワイトソックス打線の中心だったが、OPS.571に終わり、プレーは総合すると並以下で基本的なミスが多すぎた」と指摘。昨年11月にクリス・ゲッツGMが「2024年は3Aシャーロットで(プレーする)時間が必要だ」と語ったコメントも紹介している。

 コラスは2017年5月にソフトバンク入りし、2019年に1軍デビューも飾ったが、2020年1月にメジャー移籍を目指して亡命した。2020年12月に自由契約となり、2022年1月にホワイトソックスとマイナー契約。昨年5月にメジャーデビューして75試合に出場するも、打率.216、5本塁打、OPS.571にとどまった。有望株ランキングトップ100圏内に位置づけられたこともある大器は、その才能を発揮できるだろうか。

(Full-Count編集部)

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