同僚も驚き…大谷翔平が創る「未知の世界」 全てが“想像以上”、予測できない神秘性

ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】
ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

ランギル氏「神秘性を持つ選手は、私が思いつく限り数人しかいません」

 ドジャースの大谷翔平投手は、新天地でも話題の中心にいる。地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のジャック・ハリス氏は「オオタニの持つ“神秘性”がドジャースの未来をどう変えるか」として、さまざまな人のコメントを元に検証した。

 大谷が10年7億ドル(約1043億円)のメガ契約を結んだことで「すべてが変わった」という。「ドジャースは、オオタニと契約すれば球団への関心が飛躍的に高まることを知っていた。国際的なメディア、地元のにわかファン、球界内のあらゆる場所から注目を集めることもわかっていた。しかし、オオタニの存在がシーズン初戦のフィールドに立つ前から、どれだけ早く新しいファン層の心を捉えることになるのかは、彼らが見た最も空想的な夢からも想像できなかったことだ」と説明したように、“想像以上”だったことが分かる。

 ドジャースのスタン・カステン球団社長も「私たちがこれまでに経験してきたものを超えている。実際、我々の最も希望的な予測をも上回っている」と驚いた。

 ドジャースの公式歴史家、マーク・ランギル氏が歴代のドジャースで最も象徴的な選手を思い浮かべるときの特徴は「“神秘性”という言葉」だそうで「そのような神秘性を持つ選手は、私が思いつく限りでは数人しかいません」と主張。ランギル氏はジャッキー・ロビンソン、サンディ・コーファックス、フェルナンド・バレンズエラ、最近ではクレイトン・カーショーなどの名前を挙げた。

「そして今、契約からわずか3か月しか経っていないが、オオタニはすでに同じポテンシャルを見せており、フィールドでの活躍をはるかに超えた形でファンを熱狂させている。なぜ人々が彼に惹かれるのか、その解釈は人それぞれだ。誰もが熱狂しているが、その理由は異なる。だから私は彼に“神秘性”という言葉を連想するんだ。それは“何か定義できないもの”なんだ」

同僚も驚き…カーショー「日本にとってどれだけ重要な存在か聞いた」

 スプリングトレーニング中には大谷目当てで集結した報道陣に、ほかの選手らは驚きを隠せなかった。カーショーは「日本の文化における野球への深い愛情、そしてオオタニが日本にとってどれほど重要な存在であるかを他の人々から聞いた。それは本当に素晴らしいことだ」と話した。

 守護神のエバン・フィリップスは「国際的なスーパースターである彼には、神秘性がある。そんなオーラが漂っていると思う。だからこそ、特別に注目されているのだと思う」と語り、大谷が醸し出す雰囲気の特別さを肌で感じたようだ。ディノ・エベル三塁コーチは「部屋に入ってくると『あれがショウヘイだ』というような存在感がある」と評する。

 カステン球団社長は「スポーツ界全体を見渡しても、1人でチケットの売り上げを伸ばすような選手は極めて少ない」「ショウヘイには、彼を見るためだけに観客が足を運ぶような特別な魅力があると信じている。それは信じられないほど珍しいことなんだ」と絶賛した。球界でもトップクラスの集客力を誇る大谷の、野球の能力だけではない魅力に惚れ込んでいるようだ。

 これまでたくさんのことが起こったドジャースでも「(オオタニとの)この章は何が起こるかわからないので、多くの人々が興奮していると思う。未知の世界なんだ」とランギル氏。大谷を取り巻く関心度の高さは次元を超えたものだけに、“未来”を変える可能性すら秘めている。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY