31安打19得点の超乱打戦 ロッテは“歓喜と悲鳴”の9回…各地で接戦、19日のパ・リーグ

ロッテ・荻野貴司【画像:パーソル パ・リーグTV】
ロッテ・荻野貴司【画像:パーソル パ・リーグTV】

西武は中村がOP戦1号2ランを含む3打点

 19日にはパ・リーグ6球団がオープン戦を戦った。西武はベルーナドームで行われた広島と対戦し3-1で勝利した。先発の平良海馬投手が5回3安打無四球1失点の好投を見せ、中村剛也内野手が3打点と活躍した。

 平良は初回、小園海斗内野手にソロを浴びて先制を許したが、2回以降は無失点。5回84球3安打5奪三振1失点で降板し、6回以降はジェフリー・ヤン投手、増田達至投手、甲斐野央投手、アルバート・アブレイユ投手がそれぞれ1イニングを投げ無失点に抑えた中村は初回に同点に追いつく犠飛を放ち、8回には、2死一塁から左翼スタンドに1号2ランを放って勝ち越しに成功した。

 ソフトバンクはPayPayドームで阪神に9-10で敗れた。両チーム計31安打が飛び出す“打ち合い”となったが、あと一歩及ばなかった。2回に山川穂高内野手と近藤健介外野手の連打で無死二、三塁の好機をつくると、栗原陵矢内野手の適時打、牧原大成内野手の1号2ランで3点を先制。3回には山川が3号2ラン。4回には周東佑京内野手に2点適時三塁打が飛び出した。

 先発の和田毅投手は3回以降失点が続き、5回で90球を投げ、8安打2四球5奪三振4失点で降板した。

 5回に近藤の適時二塁打で8点目を挙げるも、6回に澤柳亮太郎投手が森下翔太外野手に3ランを被弾。7回にはロベルト・オスナ投手の押し出し四球で、試合は8-8の同点になった。そして8回、中村亮太投手が無死満塁のピンチを招くと、代わった長谷川威展投手が内野ゴロ、犠飛で2点を勝ち越される。9回は1死一、三塁の好機から緒方理貢外野手の犠飛で1点差に迫るも、そこまでだった。

日本ハムは松本剛、万波中正がOP戦初ホームラン

 日本ハムは神宮球場でヤクルトに4-0で勝利した。3回に加藤豪将内野手の安打、伏見寅威選手の犠打で1死二塁とすると、続く水野達稀内野手が先制適時打を放つ。なおも2死二塁から、松本剛外野手に1号2ランが飛び出した。さらに4回には、万波中正外野手が左翼スタンドへ1号を放った。

 先発・山崎福也投手は2回以外をすべて3者凡退に抑え、6回1安打無四球2奪三振無失点の好投。7回は杉浦稔大投手、8回を金村尚真投手が無失点でつなぐと、9回は田中正義投手が締めた。

 オリックスは横浜スタジアムでDeNAに0-3で敗れた。先発の山下舜平大投手は牧秀悟内野手にソロを浴びるなど、4回2/3を投げて7安打3四球3奪三振3失点(自責点2)の内容だった。

 後を受けた阿部翔太投手が無失点でつなぐと、7回から登板した高島泰都投手は2イニングを無失点に抑える好リリーフを見せた。一方の打線は、4回まで毎回走者を出すも、得点につなげられず。5回以降は無安打に終わった。

 楽天は岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで、中日に2-3で敗れた。先発のコディ・ポンセ投手は2回にクリスチャン・ロドリゲス内野手、三好大倫外野手に連続適時打を浴びて2失点。4回で56球を投げて7安打1四球2失点で降板した。

 打線は4回に相手の暴投と、二塁手の失策で同点に追い付いたが、5回に2番手のニック・ターリー投手が連打と死球で無死満塁のピンチを招き、犠飛で勝ち越しを許した。

ロッテは巨人にサヨナラ負け

 ロッテは東京ドームで巨人と戦い、2-3でサヨナラ負けを喫した。同点で迎えた9回に勝ち越しに成功するも、その裏に2点を奪われた。

 先発・西野勇士投手は3回に岡本和真内野手に適時打を浴び、1点を先制される。その後の満塁のピンチでは中山礼都内野手を打ち取って最少失点でしのぎ、結局4回83球で4安打4四球3奪三振1失点。5回は鈴木昭汰投手が3人で抑えた。

 追い付きたい打線は6回、山崎伊織投手から岡大海外野手とネフタリ・ソト内野手の連打で2死一、二塁の好機をつくり、グレゴリー・ポランコ外野手の適時二塁打で同点に追い付いた。以降は横山陸人投手、国吉佑樹投手、中村稔弥投手がそれぞれ1イニングを無失点に抑えた。

 9回は荻野貴司外野手に勝ち越しソロが飛び出すも、その裏に西村天裕投手が小林誠司捕手に同点適時打、泉口友汰内野手にサヨナラ適時打を浴びて敗戦となった。

(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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