西武、ブランドンを支配下登録「野球ができて幸せ」 戦力外→育成も“スピード復帰”

西武・ブランドン【写真:小林靖】
西武・ブランドン【写真:小林靖】

新背番号は66…渡辺GM「前回の49は彼にとっては良い番号ではなかった」

 西武は24日、育成契約のブランドン内野手を支配下登録にすると発表した。この日のヤクルト戦(ベルーナドーム)でも3打数2安打1打点と活躍。オープン戦打率.333でアピールしていた。

 2020年にドラフト6位で東農大北海道オホーツクから入団。1年目にプロ初安打を本塁打で飾るなど期待の存在となったが、右足の内転筋痛など怪我に苦しみ2022、2023年は1軍出場がなく戦力外通告を受けた。それでも今年の春季キャンプでは育成選手でただ1人A班メンバーとして帯同するなど期待は高く、開幕前に結果を残して堂々の支配下復帰となった。

「今年の春季キャンプでA班と言われたときから、開幕1軍をずっと意識していました。目標としていたことなので、うれしいです。育成選手として再契約したときは、絶対に支配下に戻ろうと思っていたので、それが開幕と同時に実現できたことで、今シーズンは良いスタートが切れると思います。改めて気を引き締めて、怪我なく健康第一で、開幕スタメンを次の目標にしたいと思います」

 球団を通じてコメントした。支配下復帰が発表される前、この日の試合直後には「あの時はもう野球ができないんじゃないかと思っていたので」と当時の心境を回顧。その上で「野球をやれている楽しさが1番です。野球ができて幸せ」とプレーできる喜びを噛み締めていた。

 渡辺久信GMも「オープン戦でもしっかり結果を出していましたし、新たなスタートとして、我々も貴重な戦力としてみています。入団から3年間は、怪我や病気などに悩まされ、どうしても野球をできる体ではありませんでした」とコメント。

 さらに「これは本人が一番よくわかっていることだと思いますが、レギュラーを取るためには、自分の体の管理もしっかりしなければなりません。コンディションも整ったところで、また新たな気持ちでレギュラーを目指してほしいと思いますし、我々も期待しています。前回の(支配下時の)背番号49は、彼にとっては良い番号ではなかったので、気持ちも新たに66にしました」と再出発に期待していた。

(Full-Count編集部)

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