大谷翔平、6.8億円の送金をなぜ気付かず? 元FBI捜査官が指摘した“関係者”らの対応

ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】
ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

スポーツ賭博が合法ではないため、送金は「2人の個人のお金のやり取り」

 ドジャース・大谷翔平投手の元通訳、水原一平氏は違法賭博に関与し、大谷の口座から約450万ドル(約6億8000万円)を盗用した疑いで球団から契約解除された。25日(日本時間26日)に大谷は声明を発表し一切の関与を否定。米メディアは大谷が「気付かなかった理由」を指摘している。

 水原氏はギャンブルで大量の負債があり、大谷の口座から違法ブックメーカーに送金したとされている。大谷は25日(同26日)の声明で自身の賭博の関与とブックメーカーへの送金を否定。20日の開幕戦終了後に知ったことを明かしていた。

 ドジャースの地元放送局「NBCロサンゼルス」が「『ショウへイは知っていたか?』オオタニが口座から何百万ドルもが消えていても気づかなかったかもしれない理由」といった見出しで記事を公開。米国初のスポーツベッティング講座を開発し、ネバダ大学ラスベガス校で指導もしているデビッド・ビンテュレラ氏が、大谷が送金に気付かなかったことについて「カリフォルニアのような場所では起こりうる」と指摘した。

 カリフォルニア州ではスポーツ賭博が合法ではないため、そもそもの規制がないという。そのため、「2人の個人が、何らかの形で合意してお金のやりとりをしているだけということになる」とビンテュレラ氏は言及した。続けて「大金を稼いでいる人間があれだけの金額を送金するのは珍しいことではない」と話した。

 また、コンサルティング会社を経営するピーター・グループ氏は、電子送金を行うことについて「その通訳は権限を持っていたのか?」と疑問を呈した。そして、銀行側が“制限”すべきだったとも。「諸銀行が顧客を知るという積極的な責任がある場合には、一定の設定値はあるべきだ。お金が違法な活動からのものでなく、テロへの資金源などにならないことを確かめたいだろう」と語っていた。

(Full-Count編集部)

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