握り潰される顔面「なんで押したんだ？」　開幕早々からゴング…乱闘勃発にファン皮肉

突き飛ばされたカバジェロ「なんで僕を押したんだ？　と聞いただけ」

■レイズ5－1ブルージェイズ（日本時間31日・セントピーターズバーグ）

　メジャーリーグでは、開幕シリーズからいきなり乱闘騒ぎが勃発した。ブルージェイズの菊池雄星投手が先発登板した敵地でのレイズ戦。ベースカバーに入った投手が走者と口論になり突き飛ばすと、両軍のベンチから選手とコーチらが飛び出した。「こういう戦いを待っていた」との声があがっている。

　菊池が降板した後の7回2死三塁の場面、レイズのカバジェロは適時内野安打で出塁する。さらに、三塁手のターナーの送球エラーで二塁を回り、三塁を狙ったがタッチアウトになった。すると、ベースカバーに来ていたブルージェイズのカブレラと接触して険悪に。カブレラがカバジェロの顔面を突き飛ばした。

　米スポーツ局「ESPN」は、乱闘を詳報。カバジェロは「カブレラがいきなり出てきて僕にタッチした。だが、そこにプレーは成立しない。もう僕はアウトだったんだから。それで彼に、なんで僕を押したんだ？　と聞いただけ。彼は一言も言わなかった。ただ僕に迫ってきてまた僕を押した」と説明している。

　一方、退場になったカブレラは「その場の勢いのようなものだった。つまり、みんなちょっと過剰反応したと思う。彼がなんとなく僕を見て、僕はただ反応した。時にこれは野球の一部だが、もう終わったこと。これでこのことは終わりにしたい」と語った。試合は5-1でレイズが勝ち、菊池は敗戦投手になった。

　地元局「バリースポーツ・サン」の公式Xは、乱闘の一部始終を動画で投稿。スローで見ると、カブレラがカバジェロの顔面を握りつぶすように突き飛ばしている。ファンからは「これぞ野球」「開幕から3日ですでに2度ベンチ総出。開幕最初の週末から、すでに緊張感高いね」とのコメントが寄せられている。