大谷翔平にド軍の“洗礼”「ちょっといい?」 絶好機凡退で戦犯に…7億ドルの責任

一打サヨナラの場面で凡退したドジャース・大谷翔平ドジャース・大谷翔平【写真:Getty Images】
一打サヨナラの場面で凡退したドジャース・大谷翔平ドジャース・大谷翔平【写真:Getty Images】

エ軍時代になかった負け試合の取材対応、ロバーツ監督「メディア対応も仕事の一部」

■カージナルス 6ー5 ドジャース(日本時間31日・ロサンゼルス)

 静かなドジャースのクラブハウス。帰宅の準備を済ませた大谷翔平投手に、ドジャース番の大御所、オレンジカウンティ・レジスター紙のビル・プランケット記者が日本語で話しかけた。

「ちょっといいですか?」

 椅子から立ち上がった大谷は「いいですよ」と即答。日米メディア30人近くによる囲み取材が始まった。「ヨシノブ・ヤマモトの投球はどう見たか?」「メジャー初登板の難しさは?」「スイングの感覚は?」「最後の打席は、どんなことを意識したか?」。3分21秒、矢継ぎ早に質問がぶつけられた。

 30日(日本時間31日)のカージナルス戦は、山本由伸投手の本拠地デビュー戦だった。初回無死一塁の右前打で2試合ぶり安打をマークしたものの、2回2死一、三塁は空振り三振。延長10回2死満塁では遊飛と結果を出せず、いわゆる“戦犯”になってしまった。昨オフに7億ドル(約1060億円)のメジャー史上最高額でドジャース入り。ロバーツ監督がキャンプ中に「メディア対応も仕事の一部」と指摘したように、メジャーの看板選手となった今は、負け試合でも代表してコメントを求められる。

 右肘手術のリハビリに、日々のコンディション作りが難しいのは百も承知。エンゼルス時代の昨季までなら専属通訳だった水原一平氏や球団スタッフが間に入るケースがあった。メジャーで一二を争う人気球団のドジャースでは、エンゼルス時代から2倍はいるだろうメディアと、どう付き合うかも大事になる。名門球団の厳しさが垣間見えるシーンだった。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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