戦力外の元盗塁王は「数字が求められる」 同じ境遇の先輩が指摘…セとパの“本当の違い”

ヤクルト・西川遥輝【写真:小池義弘】
ヤクルト・西川遥輝【写真:小池義弘】

野球評論家の坂口智隆氏が、今シーズン期待の選手をピックアップ

 2024年のプロ野球が開幕した。熾烈なポジション争いを制した若手、勝負の1年を迎えるベテラン――。12球団の選手たちの長いシーズンが始まった。今回は近鉄、オリックス、ヤクルトで通算1526安打をマークした野球評論家の坂口智隆氏が、今シーズン期待の選手をピックアップ。“坂口ロード”を辿るベテランに注目した。

 昨年、連覇から5位に沈んだヤクルトに、復活をかけるベテランが加入した。日本ハム、楽天で通算1326安打、332盗塁をマークした西川遥輝外野手。自由契約を経験し新天地でプレーする姿に坂口氏は「僕と一緒の年(32歳のシーズン)に移籍した左打ちの外野手。同じ境遇。彼の場合は数字が求められるタイプ」と口にする。

 坂口氏は2015年にオリックスを自由契約となりヤクルトに移籍。翌年から主に1、2番として3年連続で150安打をマークし完全復活を果たしている。「西川選手は足が速くて、強く引っ張ることができる。2番にはまることができると、塩見選手と強力な1、2番になる。どちらかというと中距離打者、長打もある」と期待を込めている。

 パ・リーグからセ・リーグに移り、相手バッテリーの攻め方も変わるかと思われたが「そこまでやることに大きな差は感じなかった」という。ただ、守備面では苦労したようで「外の球場が多く、風も強くて。守りの感覚に慣れるのは時間がかかった。西川選手もそこに慣れることができれば問題ない。年齢的にも、まだ老け込む年じゃない」と、アドバイスを送る。

 中日との開幕戦では8回に試合を決定づける2点適時三塁打を放つなど3打点の活躍。「入りとしては最高の形。怪我さえなければ本来の力を発揮できるのではないでしょうか」。新天地で好スタートを切り、ここまで2番打者としてチームを支えている。

 また、Full-CountのYouTubeコーナー「坂口智隆の伸び代しかない!」では、西川の他に巨人で開幕1番に抜擢されたドラフト3位ルーキー・佐々木俊輔外野手、中日のドラフト3位ルーキー・辻本倫太郎内野手についても語っている。

【実際の動画】坂口智隆氏が西川遥輝に抱く特別な思い 新人の巨人・佐々木&中日・辻本は何が凄い?

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