大谷の1号球巡る“騒動”は和解へ…ド軍が反省 キャッチのファンをVIP招待

ドジャース・大谷翔平【写真:小林靖】
ドジャース・大谷翔平【写真:小林靖】

大谷翔平の1号球をキャッチしたファンのド軍の対応が疑問視されていた

 ドジャース・大谷翔平投手が3日(日本時間4日)に本拠地でのジャイアンツ戦で放った移籍後初アーチの記念球について、米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のサム・ブラム記者が「ファンはオオタニに会っていない」と報道。米国内でド軍の対応が疑問視されていたが、同記者は5日(同6日)に“和解”の方向で進んでいると続報した。

 発端は本塁打のボールをゲットしたアンバー・ローマンさんに対し、ドジャース側が帽子などと交換するように“圧力”をかけていた、と伝えた記事だった。ブラム記者はこの日になって「ドジャース、ショウへイ・オオタニのボールを捕ったファンと和解、プロセスを再検討する」との見出しで続報を掲載した。

 ドジャースは大谷の1号ボールを不当な見返りと引き換えに手放すようにチームにプレッシャーをかけられたと2人のファンが言った翌日、チームは“手続き”をやり直すために見返りの品の返却を求めたという。ある球団職員はアンバー・ローマンさんと、夫のアレクシス・バレンズエラさんをドジャースタジアムに招待したと証言。夫妻は、ローマンさんの誕生日である4月12日に(ドジャースタジアムに)戻ることを認め、その日はフィールド・クラブ・レベルの席で観戦。さらに試合前にはグラウンドに入ることを許可されている、と伝えた。

 ローマンさんは同メディアの取材に対し「彼ら(球団)が連絡してくれたことにはもちろん感謝しています……全員に会えることも感謝しています。(大谷)だけでなく。私が持参してサインしてほしいものは、すべてサインしてもらえる」とコメント。同記者はドジャースは今後、球場で節目の本塁打のボールを回収するプロセスを再検討すると報じている。

大谷の記念球は「あれは特別な瞬間、ただそれだけです。あれは特別なボールだ」

 ローマンさんは「それはとても重要なこと。次に同じこと(球団側からの“圧力”)がその身に起きた人に同じ経験をしてほしくありません。ドジャースファンからすると、粋なことではなかった。私の身にそれが起きたことで(本塁打球の回収のプロセスが)変わるなら、それはすばらしいこと」と述べた。

 夫のバレンズエラさんも「私たちはお金を巻き上げようとはしていません。そんなにお金に困っているわけではない。あれは特別な瞬間、ただそれだけです。あれは特別なボールだ。(ボールの価値と)同様の対価を得るのが公正だと思うだけです」と胸中を明かしていた。

 ローマンさんは当初、同メディアに対し、記念球と大谷の道具を交換したことは「まったく後悔していない」と話していた。大谷の手元にボールが戻ることを嬉しく思っていたが、ドジャースのチーム職員の対応に不満があった。この過程については、ドジャースはSNS上で罰を受けた後、ハッピーエンドを拡散するよう彼女に促した。

 最終的にはVIP待遇のオファーが、和解提案となった。ローマンさんは「何か得るものがあってよかった。あの(フィールド・クラブ)の席には(自分では)決して座れなかったでしょうから、特別なことだし、ずっと忘れないこと」と“歓迎”していた。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY